「コールド・リーディング」占い師が情報を引き出す魔法の会話術

日本にはたくさんの占い師がいます。東京の山手線の各駅には「新宿の母」、「原宿の母」などたくさんの占い師が存在します。駅前に佇んでお客を待っている占い師ですが、怪しい雰囲気を醸し出しているにも関わらず多くの人が相談をしにやってきています。落ち込んだ時、嫌なことがあった時に、悩みとその行く末を占い師に聞いてもらいます。占いの結果が良いほど、家族や友人の助言よりも、つい深く信じてしまうのが占いです。私たちはなぜ、占い師の言葉を信じてしまうのでしょうか。それは占い師が何気ない会話から情報を引き出す「コールド・リーディング」という会話術に秘密があります。


占い師が信用される5つの理由

なぜ占い師は信用されるのでしょうか。その理由は以下の5つが挙げられます。

  1. 気付かれないさり気なさ
  2. 口にするのは誰にでも当てはまること
  3. 悩みのカテゴリーはたったの4つ
  4. 情報を引き出せる質問
  5. 絶対に外れない未来の予測

1. 気付かれないさり気なさ

占い師がすることはまず「なんとなく肌に合う」「どことなく気が合う」という関係を作ること。相手の心を開かせることが先決です。自分自身がリラックスした状態で接すれば、自ずと相手も心を開くのです。

2. 口にするのは誰にでも当てはまること

誰にでも当てはまるような物言いは占い師にとっては重要なポイント。占いをしていると「確かに〜!」と頷いている自分がいると思います。その時に使っているテクニックは「できるだけあいまいな表現を使う」こと。いかに抽象と具体の間で、人間なら誰にでも当てはまる質問が出来るかが重要です。

3. 悩みのカテゴリーはたったの4つ

悩みには4つのカテゴリーしかありません。それは「人間関係/お金(豊かさ全般)/夢(目標)/健康」の4つです。カテゴリーが50個なら大変ですが、4個ならば少しの会話でカマをかけて聞き出すことは可能なのです。

4. 情報を引き出せる質問

悩みの核心に迫る場合、相手がどのカテゴリーで悩んでいるのか知ることより労力が必要です。その場合に使われるのは「~ではありませんよね?」という言葉。これは非常に便利な言葉で、否定でも肯定でも話をつなげることができます。

5. 絶対に外れない未来の予測

相手との信用で成り立っている占い師。彼らは信用を失うようなことはしません。なので、未来を占う場合も絶対に外れなかったり、記憶にも残らないような予想をします。「大きなお金が入ってくるチャンスがある」といわれても、どれくらいが自分にとっての大きなお金なのか、いつなのかは人それぞれ。そもそも、大きなお金が入って来なかったら占ってもらったこと自体忘れてしまいますよね。

つまり、いかにして相談主を気持ちよくさせるかが占い師の見せ所のようです。以上のことを頭に入れて、占いをしてもらっても全然楽しくないのでやらないほうがいいかもしれません。次に、占い師が相手から情報を引き出す秘密である「コールド・リーディング」について説明します。

占い師は会話術「コールド・リーディング」を利用している

占い師は、誰にも言えない悩みを抱えてやってくる人の話をまず聞くのが仕事。だから、悩みを話してもらえるために、信頼関係を作るテクニックが必要なのです。そのテクニックとして代表的なものが「コールド・リーディング」です。

コールド・リーディングとは

コールド・リーディングは外観を観察したり、何気ない会話を交わしたりするだけで相手のことを言い当て、相手を信じさせる話術です。「コールド」とは「事前の準備なしで」、「リーディング」とは「相手の心を読みとる」という意味です。占い師は、下調べをせずにコールドリーディングを行って、相手のことを次々に言い当てていき、相手からの信頼を獲得します。

コールド・リーディング5つのステップ

コールド・リーディングは5つのステップを踏んでいき、信用を獲得します。

1. なんとなく肌に合うという関係を作る

相手からの協力を引き出すためにリラックスさせ、何でも話しやすくさせ、情報を引き出しやすい状況を作ります。

2. 誰にでも当てはまるようなことを言う

「あなたは信頼している人から裏切られてしまったことがありますね」

「あなたは愛情深い人だけれど、それを伝えるのが下手なときがある」

などと言われた場合、つい占い師を信じてしまいがちになりますが、大なり小なり、裏切られたということもあるし、恋愛で自分の思いをストレートに伝えられる人は少ないものです。

3. 悩みのカテゴリーを探る

たいていの人の悩みは、人間関係・お金・夢・健康の4つのカテゴリに分けられます。
「人間関係の問題があるようですね?」

「いえ経済的な問題ですが」

「その問題には他人は関わっていませんか?」

「そういえば」

このように人間関係でカマをかけて外しても、人間関係に繋げるようにすれば「当たっている」という気持ちになります。

4. 悩みの核心に迫る

質問をしていると感じさせないで質問をすることで占い師は悩みの核心に迫っていきます。

5. 未来の出来事を予言する

実現した時になって「そういえば、あの時に……」と思えるような内容を伝えれば、それが予言になります。「チャンスがあるから、見逃さないように」というような内容であれば、実現しなくてもチャンスを見逃したという言い訳もできます。

占いの結果で例え悪い内容が出たとしても、「ハッキリと伝えます」と宣言する占い師もいますが、これもまた、悪い結果も誠実に伝えるということで信頼度を高めるテクニックのひとつなのです。

占い師に占ってもらい、悩みを聞いてもらうのは悪いことではありませんが、心が弱っている時ほど、頼り切ってしまいがち。数あるアドバイスのひとつとして占いを活用するという気持ちがいいのではないでしょうか。実際占いは、コールド・リーディングという会話術で自ら自分のことを話しているだけなのです。占い師の言うことが全てと思ってしまうと、洗脳される可能性もあります。注意しましょう。

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