人の心を動かす効果的なコトバの伝え方

デートを誘うとき、レポートの提出を延期するとき、領収書を落としたい時など、伝え方一つで結果は大きく変わります。今回は、人の心を動かす効果的なコトバの伝え方を紹介します。


■デートに誘いやすくなるコトバ

たとえば、好きな人がいるとします。でもその人は、あなたに少しも興味がないとき、何と言ってデートに誘いますか?

「デートしてください」

こう言ってみました。 あなたのピュアな気持ちそのままですね。これだと断られる確率が高いですよね。ですが、コトバ次第で結果を変えることができます。

「驚くほど旨いパスタの店が あるのだけど、行かない?」

こう言ってみました。相手は行っていいかも、と思う確率がぐんと上がるコトバです。どちらにしても、実は「デートしませんか?」という同じ内容なのです。

■レポートを延期する効果的な頼み方は?

レポートが期限内につくれません。延期してもらえるようにどう頼みますか?

「レポートの提出、延期してください」

こう言ってみました。あなたの頭の中そのままです。これも、延期はしてくれないでしょう。なぜなら期限はお互いで決めた約束ですから。延期してくれたとしてもあなたの評価は下がりますよね。ですが、コトバ次第で結果を変えることができます。

「クオリティ上げたいので、粘ることできませんか?」

こうすると、延期してもらえる確率がぐんと上がりますよね。がんばり屋さんという評価までついてくるかもしれません。あらためて両方のコトバを見てみてください。どちらにしても「延期してください」という同じ内容なのです。同じ内容なのに、伝え方で結果が変わってしまうのです。

■領収書の落とし方

「この領収書、おとせますか?」

使える経費が満足とは言えない今、これほどオフィスで緊張感の走るコトバも少ないでしょう。一瞬かるい電流が走ったような。横に座る人も振り向きます。そして事務のお姉さんは、あなたに目を合わせることなく無表情に言うでしょう。

「それはおとせません」

と。なにがいけなかったのでしょう。あなたが誰と飲んだかわからない領収書を持ってきたから? それもあるかもしれません。ですが、通すのにふさわしいコトバを言わなかったことに問題があるのです。では、こう言ってみたらどうでしょう?

「いつもありがとう、山田さん。この領収書、おとせますか?」

たったこれだけの差で、成功率が上がります。理由が2つあります。なぜなら、「ありがとう」と感謝するコトバに、人は否定をしにくいからです。これは、人間が生まれ持った本能で、自分を認めてくれる人のことを「サポートしたい」という意識が生まれるのです。

さらになぜなら、「山田さん」と名前を言われると、人は応えたくなるからです。これにより、山田さんは「この私」に対して感謝していると感じ、あなたのことをちょっと身近に感じます。人は、関係ない人には断りやすいですが、近い人には断りにくいですよね。もちろん必ずOKが出るわけではありません。ですが、今まで0%だったものが、いくらかでもアリになれば、人生は明らかに変わります。認められなかったものが認められるようになります。受からなかったものが受かるようになります。

就職活動、プレゼン、好きな人への告白、友達へのお願い、それら全て、伝え方で成否が変わるものです。面接なんてまさにそうです。面接会場で自分の人生を生で見せることはできませんから、伝え方だけであなたのことを判断されるのです。人生は、小さなものから大きなものまで、伝え方で変わります。しかも人生の節目になるような、重要なポイントになればなるほど、伝え方がダイレクトに結果にむすびつくのです。人の心を動かす効果的なコトバの伝え方をぜひ活用してみてください。

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