猫から心理学を学ぶ

猫好きな人は多いでしょう。猫はきまぐれな動物です。自分の思い通りにいかないとプイとどこかへ行ってしまいますし、時には寂しがり屋のように甘えてきます。なかなか猫の気持ちはわかりません。しかしながら、猫の選択は必ず快適であるか、あるいは不快であるかがベースにあり、非常にシンプルであるといえるでしょう。


猫に気持ちを学ぶ

シンプルでありながら複雑である、その双方の要素を持った猫の気持ちから、生活の心理学を学んでみようという本が、田中渉著作・いしいともこイラストによる『ネコの選択:心理の神さまに愛を学んだレオとモモの物語』(アチーブメント出版)です。本書で取り上げられているものは選択理論と呼ばれるものです。なんとなく言葉くらいは聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。この選択理論とは果たしてどのようなものなのでしょうか。

選択理論とは何か?

選択理論とは、人はなぜ不幸であると感じるのかというシンプルな問いかけから始まっています。その根源は、望む人との良い関係が手に入らないことにあります。こちらが求めるものがうまくいかない。まさに猫に対する気持ちと、猫の行動のズレ具合などは良い例でしょう。本書では、街で知り合ったお互いバラバラな性格の二匹の猫が、どのように惹かれ合っていったのかが寓話として話されています。もちろん、人間の生活に当てはまる要素も多いでしょう。シンプルながらも深みのあるメッセージがそこにはあります。なぜ、お互いにわかりあうことができないのか。不幸の源泉はどこにあるのか。そうした問いにひとつの答えを与えてくれる本です。夫婦関係や恋人関係はもとより、職場の人間関係などあらゆるシチュエーションに応用可能な心理学のメソッドが記された本であるといえるでしょう。こうした分野において悩める人は手にとって損のない本です。

    
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