むなしさの心理学とは?

むなしさというのは、自分の中において、常に湧き上がってくる感情なのではないでしょうか。それは、ふとふりかえってみればむなしさを感じていたといった体験は誰しもあるといえるでしょう。特に中高年においては、若いころから努力を重ねてきたにも関わらず、なにもむくわれない、なにも充足しないといった体験がむなしさのトリガーとなって自分におそいかかってくるといった体験がうまれます。

とらえなおす

そのむなしさを克服し、生きるとはなんだろうかといった意味をとらえなおすにあたって参照になる本が榎本博明による『50歳からのむなしさの心理学』 (朝日新書) です。本書は50歳といったタイトルがついていますが、決してそうした中高年に限定しているものではないといえるでしょう。やはり年代を問わずに自分はどのように生きているのか、あるいは生きようとしているのかというのは重要なテーマであるからです。それを、真正面から向き合ってとらえることがなければ、どのようにしようにも、ある種のむなしさから逃れられないのは確かでしょう。

処方箋であるか?

それでは本書ではどのような処方箋、メッセージが記されているのでしょうか。本書はむなしさというのは変革のシグナルであると記します。心の危機といのはひとつのチャンスであるのです。どうすればいばらの道、さらに困難が待ち受けている道から逃れられるのだろうか。最終的に納得のいく人生を手に入れるためにも、どのように生きるかについて、悩んでいる人にとっても、ひとつの道標を示してくれる本ではあるでしょう。

答えは自分で

しかしながら本書はいわゆるマニュアル本ではありません。このようにすればいいのだという決断をするばかりの本ではないのです。ただ何をすればいいかわからないという人には、とりあえず何をすべきかといったヒントは示されていますので、悩める人は手にとって損はないはずです。