手が冷たい人は心が冷たくて、手が温かい人は心も温かい? 手の温度と心の温度の関係

「手が温かい人は心が冷たく、手が冷たい人は心が温かい」
「手が温かい人ほど心が温かく、手が冷たい人ほど心も冷たい」

これは誰もが迷信だと思いながらも、日本で長く語り継がれてきた俗説です。ところが、近年アメリカで行なわれた実験で、この俗説に結論が出されようとしています。手の温度と心の温度には密接な関係があったのです。


手が温かいと心も温かい?

2008年、アメリカのエール大学とコロラド大学の共同グループの実験によって得られた結果だです、温かいものを手に持っている人は他人に何かをしてあげようとする傾向がある一方、冷たいものを持っている人は自分を優先させる傾向が見られたのです。

具体的には、冷たいコーヒーと温かいコーヒーを持たせたとき、ホットコーヒーを手に持った人は、アイスコーヒーを持った人に比べて他人に好印象を抱きやすかったのです。さらに他人に対してより寛容で、思いやりを持つようになったと指摘しています。

つまり、温かいものを手にした人は心も温かくなり、冷たいものを手にした人は心も冷たくなったのです。

肉体が温まると心も温まる?

コロラド大学のローレンス・ウィリアムズ氏はこの実験結果を踏まえ、人間は肉体が温まると無意識のうちに心も温まり、他者への振る舞いが優しくなるのではないかと推測しています。

また、ペンシルベニア大学のジョナ・バーガー氏は、これを「キャリーオーバー効果(最初の質問があとの質問の回答へ影響を与えること)」にたとえ、人間の立ち振る舞いが、無意識のうちに環境の影響を受けているという自説の裏付けになるとしています。そのうえで、温かい飲み物が、相手に好感を抱かせる最後の一押しとなり得るのではないかと述べています。

このほか、脳画像の研究においても、ヒトの行動と温度との関係が明らかになるなど、心と身体が密接につながっている可能性は高いのです。

そのため、身体が温かいと心も温かくなり、冷たいと心まで冷え冷えしてしまう傾向にあることを考えると、「手が温かい人は心も温かい」という説に軍配が上がるといえるかもしれません。

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