友達作りは難しい?

学校などの決められた空間ではない場所での友人作りというのは案外難しいものです。職場というのはあくまでも利害関係が関わるものですから、本当の友人というのはできにくいのではないでしょうか。

どうすればいいのか?

中川学による『僕にはまだ 友だちがいない』(KADOKAWA / メディアファクトリー)は、友人作りを目指す人のエッセイです。主人公は35歳の独身の青年です。北海道から東京へ上京し、漫画家を目指しながらアルバイト生活を送るものの、まったく友人がいません。さらに地元の旧友が同級生と結婚したにも関わらず、結婚式にも呼ばれず結婚も知らされていないといった事実を母親から知らされ、このまま孤独死を迎えるのかといった危機感を抱き、友達作りに精を出すようになります。

隣人を探す

ネットで探す、オフ会に行く、あるいはイベントへ行くといった毎日を繰り返しますが、なかなか友人はできません。そこで、隣人に目を向けます。作者は漫画家を目指すプロジェクトで同好の士たちが集まる集合住宅で暮らしています。風呂トイレは共同のボロ物件で隣の声も筒抜け、生活音をめぐるトラブルを起こしていた隣人との和解を試みます。やっと打ち解けてきたと思いきや、隣人は思いもよらぬ決断をしているといったものが浮かび上がります。同じような悩みを抱えている人は案外多いのだなと思わせる共感の多いエッセイ漫画だと言えるでしょう。