ルールを守らないと、心がマイナスを引き寄せる。ブッダが教える人間関係の法則

ルールを守る、規則を守ることは大切です。しかし、なぜルールを守らないといけないのでしょうか? ルールを守らないと、心がマイナスを引き寄せてしまうからです。ブッダが教える人間関係の法則を紹介します。


■ブッダの厳しい人間関係の教え

仏道には、「善友」という言葉があります。お互いの心を成長させていく、かけがえのない関係の友人ということですが、ブッダの教えというのは、必ずしも万人と仲良くしましょうといった博愛的な、偽善的なニュアンスというものはまったくありません。むしろ、もっと厳しいもので、お互いが堕落するような関係や、お互いの煩悩が増えるような関係、つき合っていて自分のグレードが落ちてしまうような相手からは距離をおくべきだと教えています。

この場合のグレードが低いというのは、つき合っていて心が汚れていくような人という意味合いです。その基準はとてもシンプルで、一緒にいて、心が穏やかに清らかになっていくか、それとも猛々しく濁った感じになっていくか。人と共にいる時、必ずどちらか、またはそれに近い反応になるのですが、後者のような気持ちになるような人は避けなさいということです。

■心が穏やかになるか、汚れるかで判断

人間関係に限らず、仏道ではありとあらゆることがこの法則で成り立っています。行動することにしても、話すことにしても、心の中で思うことにしてもそうです。いま話すことによって、心が穏やかになるのか、汚れるのか。この思考によって、心が穏やかになるのか、汚れるのか。

そして汚れるようなことを言いそうになったら、その言葉は遮断しなさい。汚れるようなことを考えたら、その考えは遮断しなさい。汚れるような行動をしそうになったら、その行動は遮断しなさい…というのが仏道の「戒」であり、基準になるものです。思考と言葉と行動を律することによって、心が乱れていくのを防ぎます。

■怒りっぽい人とは付き合わない

人間関係も、怒りっぽい人同士が一緒にいて、悪口や愚痴を言い合っていたら、いつまでもお互いの怒りが共鳴していき、「煩悩の増幅装置」となってしまいます。反対に、好ましい心を持っている人とつき合っていれば、確実にその人の影響を受け、心の持ちようもそちらに近づいていきます。心の汚れが減り、心も育つのです。

これは親子であれ、師弟関係であれ、恋人であれ、同僚であれ言えることで、善友になれる時もあれば、善友になれない時もあります。必ず相手の影響を受けますから、誰とつき合うかということは、とても大事なことだといえます。

■守るか守らないかあなたの自由

仏教の「戒」というものは、校則や法律とは違って強制されるものではなく、自分が自分に課すものです。守るか守らないかはあなたの自由です。仏道は、歩みたい人が勝手に歩めばよいのですから、去るものは追わず、来るものは拒まず、が基本です。

戒を守らなければ、刺激に翻弄されつつ煩悩が増えていって自分の心が不幸になりますから、幸せになりたいのであれば、戒を守るほうが良い、というものなのです。いわば自分の心をガードするために自分に誓うルールにすぎません。ですから、戒を守らなくても、誰かに怒られるとか、天罰がくだるということはありません。結果的に、自分の心がマイナスのものを引き寄せるというだけなのです。

ルールを守るか守らないかはあなたの自由です。

「考えない練習(小池龍之介)」の詳細を調べる

    
コメント