なぜ三人寄れば文殊の知恵なのか -ネットワーク理論の観点から人間関係を考える-

「三人寄れば文殊の知恵」とは特別に頭が良くない人でも適切な3人を集めれば良い考えが浮かぶという諺です。この言葉は実はその通りで、1人で頭を悩ませているより誰か1人にでも相談することで、意外にあっさり解決した経験がある人は多いのではないでしょうか。今回は上記の諺に大いに影響を与えたであろうネットワーク理論の観点から人間関係を考えてみましょう。


ネットワークは「三角形の集合」

図表でよく見るように、人間のネットワークも「点」と「線」で構成されています。例えば、恋愛での三角関係を思い浮かべて下さい。1人1人が「点」、互いの関係が「線」です。人は恋愛に限らず三角形を複数持ちあわせており、人によってその数は違います。特に三角形が多い人は「ハブ」と呼ばれています。その三角形を活かすことで「6人を介せば誰とでもつながることができる」ことなどが出来ます。

三角形の強さ

三角形の強いところは、3つともいい関係ができていれば、ネットワークの力に助けてもらえることです。ですが、1つでも仲の悪い関係があると三角形ではなく、一方通行の関係だったり、ただの相互関係です。その場合、三角形に比べ相手との関係性は不安定なものになります。

ネットワークを断つには

逆にネットワークという三角形の集合を分断するには中心の三角形(=ハブ)を抑えることです。例えば、ある病院で院内感染が発生したとします。その場合、抑えるべきは「感染者」ではなく「医師」なのです。ウイルスがあちこちに拡散するには人の動きが不可欠です。そこで、最も移動していたり、人と接触する回数が多い医師(=ハブ)を抑えることが重要なのです。

強固な三角形を沢山持ちネットワークが広いと、仕事などで手助けをしてもらえる確率が上がります。自分が得意なことは自分でやって、相手の方が得意なことは相手に仕事を振ることで、いわゆる「レバレッジ」をかけて仕事が出来ます。なんでも一人でやりがちな方、たまには人を頼ってみてはいかがでしょうか。

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