フランス版センター試験は哲学が必修?

フランスにはバカロレアという試験があります。これは高等学校の卒業試験と大学の入学試験を兼ねています。大学進学を希望する人間は受験しなければいけません。バカロレアには一般、専門、工業の三種類があります。一般の中でも分野別にいくつかにわかれています。それぞれの分野に関する専門科目があるのですが、驚きなのはすべての分野で「哲学」が必修ということでしょう。


哲学は社会科ではない

高校卒業の時点で、哲学の問題に答えろと言われても戸惑うかもしれません。日本には哲学を含めた歴史を学ぶ倫理社会という科目がありますが、これは一問一答で暗記をしてゆけば解ける問題がほとんどです。しかし、フランスのバカロレアの哲学の試験はそうしたタイプの試験ではありません。前提となる基礎教養はもちろんこと、柔軟な思考力が問われる試験なのです。

テーマは多彩

哲学の試験のテーマは多彩です。ある倫理的な問い、哲学的な問いを求める問題が2問と、文献の抜粋を読んでの要約と解説が1問の全3問です。「なぜ犯罪を犯してはいけないのか?」「なぜ働かなくてはいけないのか?」といったテーマが出されます。制限時間は4時間です。その中で、自分なりの答えを書けば合格となります。

バカロレアの合格率は90%を超えています。大学への入学切符を手にするための試験であるので、基本的に、一定のレベルに達していれば合格するのかもしれませんが、頭を使う問題なのではないでしょうか。

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