小論文の基本を理解する

学校ばかりでなく、ビジネスの場などにおいても文章を書く機会は多いでしょう。そこで求められるのは、明確な文章を書く力です。それはエッセイのように文書の上手下手、あるいは味があるといったようなものではありません。きちんとした論旨で、読み手に自分の考えを伝えられる文章力が求められると言えるでしょう。


小論文の基本

大堀精一による『小論文 書き方と考え方』(講談社選書メチエ)はそのような小論文の基本を学べる本です。入試などで小論文が出題されることは多くありますが、そこで求められているのは受験者のオリジナリティではありません。出題の意図を理解して明確な文章が書けているかという点に注目が集まっているのです。

何を書けばいい?

本書は、そもそも文章を書くとはどのような行為であるのかといった根本的な問いかけからはじまっています。さらには、論理的思考が違和感からはじまることの根拠、あるいは小論文の題目としてよく出される社会問題と向き合う方法などといった事例によって文章の書き方が示されています。つまり、こういうテーマが出されたらこう書けばいいということがわかりやすく記されているのです。このテクニックはあらゆるシーンで応用可能ですので、受験ばかりではなくビジネスシーンにおいても役立つことでしょう。

自分の言葉で書くために

文章を書く場面において、自由な表現、自分の言葉で書くといった行為に憧れる人は多いでしょう。これは小説などの創作においてはなおさらです。しかしながら、本書を読むとオリジナリティというものは、まず何よりも文章の基礎的な訓練を徹底したあとに生まれてくるものであるということがわかるでしょう。本書は堅苦しい受験指南書ではなく、著者の思考を感じ取れるエッセイ的な文体で記されていますので、知的な読み物としてもおすすめです。

    
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