子どもの経済感覚を考える

周囲の人と経済感覚の違いを感じることはあるでしょう。お金があればすぐに使ってしまう人、逆にきちっと貯められる人とそれぞれです。こうした経済感覚というのは、変えようと思ってもなかなか変えられるものではありません。特にお金を使ってしまう人は欲望に弱いといったこともあるでしょう。

子どもの経済感覚

ひょっとするとこの経済感覚というのは子どものころに身についたものがそのまま変わっていないとも言えるかもしれません。齋藤勝通による『子どものこづかいの指導 :予算生活をさせよう』(黎明書房)はまさに、そうした疑問にひとつの答えを示している本だと言えるでしょう。本書は子どもたちに経済感覚を身につけさせるための小学校の先生向けの指導書、あるいは親御さん向けの指導書といった趣ですが、実際のところは大人が読んでも納得ができる内容が多くあります。なぜならば、お金に関する価値観や経済感覚というものは、同じ日本という国内においてならば、ある程度共通の価値観を共有できるためです。

どうすればいいのか?

本書では教科における指導や、道徳における指導といったものが記されています。さらには、お年玉をどう管理すべきかといった具体的な方法についても記されています。さらに、テレビコマーシャルをはじめとするメディアが子どもに消費を煽るよう促しているといったことも指摘されていますので、お金に関する本としてばかりではなく社会勉強のための一冊としても本書は機能していると言えるでしょう。

お金は大事

お金は大事、これはとりあえずは間違いのないテーゼであると言えるでしょう。ならば、それを単なる抽象的な理念としてではなく具体論として理解していくためにはどうすればいいのかといったことが本書には記されています。子ども向けの指導教材ではありますが、いろいろと考えさせられるものはあると言えるでしょう。