文系力を武器にする

文系と理系という区分は、日本独自の制度であるといわれています。しかし、文系と理系で、大学選びもその後の就職も大きく違ってきます。一般的には理系は就職がしやすいといわれていますので、役立つ理系、役に立たない文系といった声もあります。果たして本当にそうなのでしょうか。


文系力は武器である

文系力こそ強みになると記すのが齋藤孝による『「文系力」こそ武器である』 (詩想社新書)です。本書では役に立たないといわれている文系こそが、実は社会を支えているのだという逆説を記した本です。ここに記されている内容を読んでいくと、確かにそうだなと思わせるものがあります。

理系になれなかった人ではない

本書で記されている重要なことは、文系は理系になれなかった人ではないということです。理系を選ばない理由としては、数学や物理が苦手であるからといったものがあるでしょう。しかし、文系の人々は、そうしたネガティブな理由、消去法的な理由で文系を選んだわけではないのです。文系には文系の長じた点があります。

適材適所の思想

本書は、文系には文系のメリットがあると記しているものであって、理系をすべて否定しているわけではありません。いわば、文系には文系の、理系には理系の適材適所があるということなのです。さらにこれまでの日本で文系の人間が手がけてきた仕事も例に出されていますので、なるほどと思わせるところも面白いでしょう。

    
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