大学で何を学ぶか?

春は入学シーズンです。そこで、立ち止まって考えてみたいのは大学で何を学ぶかという問いではないでしょうか。もちろん、自分が入学した学部で、勉強する専攻分野は存在するでしょう。そうした表面的な言葉ではなく、そもそも学ぶとは何かを考えてみたい人にとっておすすめの本が浅羽通明による『大学で何を学ぶか』(幻冬舎文庫) です。


知的エッセイ

本書は現在にあるようなハウツー本ではありません。具体的に何をすればいいのか、といったことは語られていません。むしろ、無数の選択肢を与えてくれる本になっています。無限の選択肢の中から自分で何かを選び、学んだと感じ取る行為そのものが、学びの第一歩なのです。

お勉強本ではない?

著者の浅羽通明は、もともとガリ勉タイプで、早稲田大学を卒業後、司法試験に合格しますが、司法研究中にドロップアウトし、その後予備校の講師をしながら物書きの世界に入ります。彼はその膨大な知識をもとに社会や世の中を評してゆきました。こうした経歴から見ると『大学で何を学ぶか』はお勉強系の本と思うかもしれません。しかし本書では、お勉強だけではない、世の中と折り合いをつけてゆくための社会勉強の場としての大学の学びとは何かについても問いかけています。ただ勉強だけしていればいい、勉強ができればいいと思っている人にとっては、斬新な視点を与えてくれる本だといえるでしょう。

    
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