小保方さん問題で揺れる「博士論文」はどう書かれる?

先日、早稲田大学が小保方晴子さんの博士論文を取り消ししないという決定を下しました。この決定に疑問符が付き、学内からも再検討を求める声が上がっています。コピペなどの不備は認めたものの「草稿段階の原稿を提出した」という小保方さん側の主張が認められ、博士号の取り消しには至っていません。


課程博士と論文博士

博士論文というのは大学院での博士課程を修了する時に執筆します。しかし、ただ書けばいいというわけではなく、それまでに何段階もの審査があります。

さらに、博士論文は専門家による査読がついて学術雑誌に掲載された論文を複数とりまとめて執筆するのが通例です。

そのため、論文を書いていきなり合格/不合格になるのではなく、事前の執筆審査に通れば、その後に書かれた論文が受理されないことはありません。小保方さんの場合は、大学院の博士課程を修了して執筆された課程博士になります。

一方で論文博士というのは、博士課程を修了せずに論文を執筆し、各大学に学位を請求することになります。

文系と理系の違い

さらに文系と理系では博士号に関する捉え方が違います。理系の場合は、博士号というのは研究者として一人前と認められ得る、というもので、スタート地点にすぎません。博士号を取ってからが勝負と言われています。

一方の文系はかつてはなかなか博士号を取れない状況がありました。60歳まで国立大学の教授を務めたのちに、論文を書いて博士号を取得するというスタイルが一般的でした。

文系と理系で博士号の捉え方に開きがあるのです。

    
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