これからの教養とは何か?

教養とは、常々重要なものだといわれています。受験勉強で用いたような知識偏重のものばかりではなく、きちんと応用可能な教養がこれからの時代には大切です。しかしながら、本を読み慣れていない、あるいはそもそも教養とは何かを捉えがたい、何やら堅苦しいイメージがあるといった人も少なくはないでしょう。


ポップな教養をとらえる

そのような教養観を根底から覆すかもしれない本が『これからの教養 激変する世界を生き抜くための知の11講』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)です。本書では現代社会において教養の担い手と呼べる人たちがピックアップされています。さらに特徴として、ラインナップがいわゆる人文社会科学といった人たちに偏っていないことがあげられるでしょう。キーワードだけでも思想や文学、アートといったよくあるものから、生命、プロダクト、メディア、経済、健康といった様々なものがあげられています。

知らないことを知る

現在はネットワークの発達により、知らないことは検索すればなんでも出てくると思われがちです。もちろん一部においてはそうした要素もあるかもしれません。しかしながら、そこにあるのは自分の興味のあることしか知ろうとしない受動的なイメージではないでしょうか。本書はそうした読者の興味をあらかじめ偏らせない工夫がなされています。自分の興味とは異なることを知る重要さが示されているのです。そのため、これまでなじみのない分野であったとしても、入門できるようになっています。そこで興味を持った分野が生じたのならば、そこからさらに知識を掘り下げていくといったことも可能になるのではないでしょうか。これからの社会をより良く生きていくため、サバイブしていくためのヒントが本書に隠されているといえるでしょう。それぞれのトピックが有機的に絡み合っているのも魅力のひとつだといえるかもしれません。

    
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