お産の選び方! 産科医、助産院どちらが出産におすすめ?

多くのカップルは、出産施設を選ぶときにあまり深くは考えず、友人からの情報やかかりつけの医師の推薦に頼っているかもしれません。出産のときに妻がハイリスクな状態かローリスクな状態かによって、サポートしてくれる産科医や助産師の仕事を知っておくことが大切です。


お産の介助をしてくれる人の影響は大

心理面は生理面に変化を与えます。環境が感情に影響を与え、感情面の変化は緊張して心拍を上げるなど、生理面に影響を与えるのです。お産の介助をしてくれる専門家の態度と業務と考え方は、出産時の母親と赤ちゃんの健康に大きな影響を与えると諸外国でもいわれています。

不要なストレスがない中での出産は、必要な生理機能がふんだんに発揮されることでしょう。自分たちのお産にかかわるプロの仕事を知ったうえで、出産についての考え方、とり組み方について聞けると安心しますよね。チャンスがあれば、お産に対するケアの考え方を聞いておくことをおすすめします。

産科医の仕事とは

産科医は、毎回の妊婦健診でリスクの発見や合併症のある妊娠の診断、および出産を産科学的に管理してくれる専門家です。正常産は8割、医療介入が必要なお産は2割といわれているので、大規模施設では産科医と助産師の役割分担が明確に分かれているところも多いでしょう。

勤務する医療者の多い、規模の大きな病院では、出産当日も経過がローリスクなままなら、分娩第一期といわれる子宮口全開大になるまでの間は、産科医は同室しないことが多いでしょう。陣痛が最も強いときに、助産師が同室して腰をさすってくれる場合もありますが、経過が順調なら夫とふたりで陣痛室で過ごしている間に分娩第1期が過ぎることも多いでしょう。

産科医とは、子宮口が全開大になってからの分娩第2期、分娩室で会うケースが多いです。小規模施設でも、夜中のお産などは経過が順調であれば助産師が担当することもあるでしょう。産科医が同室したらからといって陣痛の間隔が短くなるわけではないですし、経過が正常であれば、早ければ安産、長ければ難産ということもありません。

医療の力で母子が救われることも

リスクの懸念がある場合は、産科医の診断の下で、帝王切開や吸引分娩、鉗子分娩のような医療処置が施されます。その際に同意が求められますので、夫のあなたは意思決定について心づもりをしておいてください。

ほとんどの産婦が問題なく出産することができますが、約10人に1人の産婦が合併症を起こすことがあります。長年かけて開発された医療監視技術は、こうした医療介入を必要とする10%がどのようなケースであるか明確にし、治療するためにエビデンス(根拠)を積み重ねてきました。こうした医療の恩恵を提供してくれるプロが産科医です。

妻が助産院で産みたいと言ってるけど大丈夫?

院内助産院などもできており、産科医以外にも、さまざまな選択肢が生まれてます。

施設によって出産方法は違ってくる

日本では、大学病院、総合型医療センターなどの大規模医療施設、産婦人科専門病院、産婦人科医院、助産所、自宅出産と6種類から出産施設を選べます。持病や合併症がなく、双子や逆子でなければ助産院や自宅出産を選ぶ人もいるでしょう。どこの施設でなければダメ、というよりは、「どこでも産める!」くらいの意識で生命力を高める体づくりができればいいですね。施設によって出産方法は変わってくるので、自分たちがどういう出産スタイルを望むのか、夫婦でよく話し合っておくことがたいせつです。

近年は助産院の人気が高まっているようです。病院と違って、家庭的なあたたかさの中で、自分自身で主体的に産むというお産を望む人がふえています。産後の母乳ケアなども行き届いているという理由もあるようです。

ただし、開業助産院では、基本的に会陰切開や陣痛誘発などの医療行為を行うことができないので、合併症のない、リスクのない妊婦しか出産できません。妊娠中に必ず、嘱託医を紹介され、そこで健診は受けることになります。妊娠中に異常が認められた場合は、嘱託医と助産師の両方で妊婦をみていき、嘱託医療機関で出産する場合もあります。

助産師の仕事とは

昔は産婆、助産婦などと呼ばれていた助産師は、看護師資格をもち、助産師国家試験に合格した人が得られる資格です。提携の嘱託医療機関を確保し、嘱託医と契約して、助産院を開業することもできます。助産師は医師と同じように分娩介助ができる国家資格ですので、順調なお産なら助産師だけの介助で問題ありません。

ただし異常が発生した場合は、すみやかに提携の嘱託医のいる病院に搬送されます。産人科医の教科書には「83.3%の人は自然分娩(正常産)できるはず」という記述もありますが、そうした可能性があることは理解しておいたほうがよいでしょう。

院内助産院

妊娠・出産・産後のケアはもちろん、母乳育児や離乳食や性に関するあらゆる相談に乗ってくれます。女性の性と出産に関することをトータルにサポートする存在です。助産師の多くは病院に勤務していますが、近年では、病院出産のメリットと、助産院出産のメリットを享受できる「院内助産院」や「助産師外来」を開設する病院がふえています。

院内助産院は、正常分娩の場合に助産師による自然分娩ができて、緊急時には病院内にいる産科医が対応可能ですから、お産をする人にとっては双方のよさを享受できます。正常の場合は助産師、急変時には医師という役割分担ができていますので、医療スタッフの負担も軽減できるとして関心が高まっています。

最近は、助産院という選択肢も一般的となってきました。自分のニーズに合わせて出産施設を選ぶ時の参考にしてくださいね。

参考本

「メンズのための安産バイブル(大葉ナナコ)」

    
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