フランス人もセックスレス?

フランスでは少子化対策が成功し、ここ数年合計特殊出生率が2.00付近にあります。少子化対策の様々な政策と同時に、フランスは「愛とセックスの国だから子どもが生まれているのではないか」というイメージを持つ人も多いのではないでしょうか。


フランス人夫婦もセックスレスに

フランス在住のエッセイスト中島さおりさんは、フランス女性のこんな言葉を紹介しています。

「セックスレスの夫婦なんてフランスだっている。周りに訊いたらいくらでも体験談があるけど、とりたてて社会問題にしないだけ。セックスレスを少子化とリンクさせるところが日本なのよね」。

また、中島さんの取材でも、セックスカウンセラーのもとに、セックスがうまくいかないといって相談に来るカップルがたいへん多いそうです。

フランス人は「愛してる」と言う?

フランスでは「愛している」に限らず、フランス人との付き合いでは感情を言葉で表さなければならないことが日本人同士よりも多いそうです。確かにフランス人は夫婦間やカップル間で「愛している」とささやくことが多いようですが、日本では何も言わなくても「愛している」ケースがある一方で、フランスの場合は、何も言葉がない場合には愛情がないと警戒したほうがよいようです。日本のメディアに先入観を持って取材されたフランス人が、なんとなく、それに合わせてインタビューに答えている可能性もあるそうです。

若者カップルの同居率は高い

フランス人もセックスレスになるし、夫婦間でもいつもラブラブとは限りません。ただし、若者カップルの同居率の高いのです。25-29歳で結婚しているフランス人は約27%ですが、カップルで同居している人も約42%います。フランスの若い年代の失業率はとても高いのですが、日本のように大学を卒業したらいっせいに就職するわけではないため、若いうちは失業したり、非正規の仕事をしながらも30歳になるまでには、「正規雇用」に相当する仕事につくことができるようです。

男女の役割にこだわらない

フランスでは日本よりも早い時期から育児に参加する男性はたくさんいたようです。カップルや夫婦のうち、収入の多い方が働くという合理的な考えにもとづくものです。今も日本に残っているような男性のほうが女性より収入が多くなければならないなどの意識はあまりないようです。

「愛している」に限らず、もともと感情を言葉で表すフランス人。日本人と同じようにセックスレスの夫婦もいます。ただし、職がなくても同居する若者カップルは多く、フランスでは、親子単位でなく、カップル単位で暮らすことが根付いているのではないでしょうか。

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