カレーライスの作り方に学ぶ

カレーライスは日本の国民食というべきものでしょう。中学校などの林間学校でカレーを作った思い出もあるかもしれません。なぜカレーなのか。それは嫌いな人がほとんどいない、大量に作るのに向いている、スパイスを用いるため食中毒の危険性を軽減できるなどのメリットがあるからだと言えます。


一から作ってみよう

しかし、カレーライスを調理したとしても、ほとんどの場合はスーパーなどで市販されているカレールーを使うでしょう。それではカレーライスを一から作っているということにはならないのではないか。そんな疑問から出発した本が前田亜紀による『カレーライスを一から作る:関野吉晴ゼミ』(ポプラ社)です。本書は探検家でありながら、武蔵野美術大学の教授を務める関野吉晴が行ったプロジェクトの記録になります。

動物も育てる

本書では塩を作り出す、胡椒を作り出すといったスパイスはもちろんのこと野菜を一から育てることも行っています。その際には、肥料は用いずに完全な有機農法で作ります。肥料を使わないため、当然ながら上手く育たないこともあります。さらに、カレーに入れるためのお肉となる動物もゼロから育てます。最初は名前をつけようとするのですが、それは情が移ってしまい食べるのがしのびなくなってしまうのではないかといった議論がメンバーの間で交わされています。カレーに限らず、食べ物の奥深さを知ることができる一冊となっていると言えるでしょう。

    
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