読むだけで昆虫力が3割アップ!昆虫食を真面目に科学してみた

皆様の周りにたくさん生息している昆虫。実は昆虫って食べられるんです。今回は、魅力いっぱいの昆虫食について紹介します。


■昆虫食の歴史

「虫食」こそが人類の最も昔からの食性であり、「魚食」が始まったのはごく最近のことで、500万年をさかのぼらないと言います。魚が主に利用されるようになったのは、ネアンデルタール人やホモ・サピエンスが現れてからのことらしいのです。現代人の多くは魚を食べますが、ヒト以外の野生の霊長類で魚を食べる種類はほとんどいませんでした。

『聖書』でも昆虫食が紹介されています。

「ヨハネは、らくだの毛衣を着、腰に革の帯を締め、いなごと野蜜を食べ物としていた」

■昆虫食が好まれる社会

昆虫が食用として好まれる社会と嫌われる社会があるのはなぜなのでしょうか。また昆虫を食べる社会でも、いくつかの特定種がとりわけ好まれるのはなぜなのでしょうか。これを解く鍵は、昆虫を人間の食料として見たときの採集効率にあります。昆虫の種類が多く大型脊椎動物の種類が少ない熱帯地域では昆虫食が好まれます。逆に昆虫の種類が少なく大型脊椎動物の種類が多いと、昆虫食は敬遠されるのです。

■漢方薬としての昆虫

セミの抜け殻は、キチン質を多く含み、皮膚関係の疾患に効果があるとされています。口の渇きや解熱、鎮痛作用もあります。薬価基準にも採用されていて、「消風散」という皮膚湿疹の漢方薬には抜け殻が入っています。セミの抜け殻は日本医科大学の漢方外来でもアトピーなどのかゆみ止めに処方されることも。

アブには、強力な血流改善と通経作用があります。量が多いと流産するので、堕胎にも使われました。結膜炎、腫れ物の吸い出しにも効果があります。最近の研究では、免疫抑制作用があり、アプとヒルを主剤とした「抵当丸」には、抗がん作用があることが明らかにされました。

これであなたも昆虫食マスターになれるかもしれません。

「昆虫食入門 (内山 昭一)」の詳細を調べる

    
コメント