行列ができるのには理由があった! 実はとても戦略的なラーメン二郎

「ジロリアン」と呼ばれる熱狂的なファンも多く、今では「二郎系ラーメン」という一ジャンルを生み出したラーメン二郎。店舗数も数多く、それぞれの店舗の個性も違い、店舗ごとの違いを楽しむ人も少なくありません。「マシマシ」など注文方法も特徴的なラーメン二郎は、いつ見ても行列を作っています。一体どうしてラーメン二郎はこんなに人気が高いのでしょうか? そこには「ラーメン二郎」の戦略がありました。


■分散型事業であるラーメン業界

まずラーメン業界には強みがあります。それは、分散型事業であり、小資本に儲けのチャンスがある業界だということ。私たちのラーメンに対する好みは人それぞれなので、万人ウケする「一番美味しいラーメンの味」というものは存在しません。

そのため、それぞれのラーメン屋が、強いこだわりを持った独特の製品で勝負できるのです。ハンバーガーや牛丼といった規模型業界との違いは歴然です。分散型事業では、規模の効果は見込めず、個性を発揮して差別化戦略をしなくてはなりません。

  • どのような顧客にを相手にするのか?
  • どういうエッジを効かせるべきか?

の2つの点でラーメン二郎は差別化に成功しています。

■ラーメン二郎のターゲットは大学生

三田本店のラーメン二郎は慶応義塾大学のすぐ近くに位置し、既存店舗の半数近くは付近に大学があります。この点から明らかなように、ラーメン二郎のターゲットはお腹をすかせた大学生です。

大学生を顧客ターゲットにすることは、ライフタイム・バリューも狙う効果があります。ライフタイム・バリューとは、顧客から永続的に取引を続けてもらえる利益や価値のこと。大学生で二郎の味を覚えたら、ビジネスマンになってもファンとして来店してくれるのです。

■ラーメン二郎のファン「ジロリアン」

「小」のサイズでも圧倒的なボリュームがあり、独特のコールでもエッジが効きまくりのラーメン二郎。そこには「ジロリアン」と呼ばれる熱狂的なファンがいますが、「ジロリアン」は二郎に挑戦することで、ある種の満足感を得ています。この経験を楽しむ関与は、ディズニーランドのファンと同様の感情関与で、かつ長期関与でもあるため、一層ファンの拡大につながっているのです。

ラーメンが食べたくなってきましたね。一度ハマったらなかなか抜け出せないラーメン二郎のディープな世界にどっぷり浸かってみてはいかがでしょうか。

前の記事

「多くのジロリアンを生み出す「ラーメン二郎」の魅力!」

参考本

「ラーメン二郎にまなぶ経営学」

    
コメント