糖質制限ダイエットの効果2「体脂肪が体内でつねに燃える」

糖質制限ダイエットには、4つのダイエット効果があります。前回は、1つ目の効果である

「肥満ホルモン(インスリン)が出ない」

を紹介しました。今回は、糖質制限ダイエットの2つ目の効果である「体脂肪が体内でつねに燃える」を紹介します。


糖質制限ダイエットの効果2「体脂肪が体内でつねに燃える」

インスリンの肥満効果は、まだあります。血糖値が上がってインスリンが分泌されるまで、カラダはつねに体脂肪を分解してエネルギーとして代謝しています。

食べてカロリーになり、カラダがエネルギー源として利用できるのは、脂質、タンパク質、糖質の3大栄養素です。タンパク質はカラダをつくる基質(材料)としての役割の方がはるかに重要で、日常的にエネルギー源となるのは脂質と糖質です。このうち本来のカラダのメインのエネルギー源は脂質で、脂肪細胞に蓄えた体脂肪が分解されて消費されています。

ところがインスリンは脂肪細胞に作用して、体脂肪の分解をストップさせます。脂肪細胞に蓄えた中性脂肪は、「ホルモン感受性リパーゼ」という酵素の働きで分解されますが、インスリンはこの酵素の活性を低下させるのです。

糖質を摂取して血糖値が上昇してインスリンが追加分泌されると、体脂肪の分解は抑制されて、余った血糖は中性脂肪に変わります。このようにインスリンは体脂肪の蓄積を促すと同時に、体脂肪の分解を抑制することで肥満を進めてしまうのです。

糖質制限ダイエットではインスリンの追加分泌が少ないので、食事中でも空腹時と同じように体脂肪が分解されてエネルギー源となります。カラダは脂質と糖質をエネルギーにしていますが、3食ともに主食から糖質を摂る生活を続けていると、インスリンの作用で糖質をより積極的に使うようになります。その半面、体脂肪を使う回路がうまく働かなくなります。

糖質制限ダイエットに切り替えると体脂肪の利用が促進されるので、体脂肪を代謝する回路がスムーズに働くようになり、無駄な体脂肪がどんどん落ちていきます。1週間ほどすると体重が減っていくのです。

体脂肪こそメインのエネルギー源

人体にとって重要なのは、エネルギー源として脂質を使うことです。その根拠をいくつか挙げてみましょう。

まず、脂質はコンパクトで効率良くエネルギーを蓄えるのに適しています。脂質は1g当たり9kcalで、糖質とタンパク質は1g当たり4kcalですから、同じ重さで比べると2倍以上もエネルギーがためられます。そのうえ体脂肪は、カラダに何キロでも蓄えておけます。

体重に体脂肪が占める割合を体脂肪率と呼びますが、男性では20%前後、女性では30%前後の人が多いようです。体重70の男性なら14kg、体重55の女性なら16.5kgの体脂肪が蓄積していることになります。

純粋な脂質は1g当たり9kcalですが、体脂肪は脂質以外に細胞の成分などを含んでいるので、その分を差し引いて一般的に1g当たり7.2kcalで計算します。すると14分の体脂肪は約10万、16.5の体脂肪は約12万の熱量を蓄えている計算になります。男性が1日に必要とするカロリーを1日2000kcal、女性は1800kcalとすると、男性は体脂肪のカロリーだけを使って50日、女性は66日も生きられることになります。

では、糖質はどうでしょうか。空腹時の血糖値が100mg/dlで、血液が5kgだとすると、血糖は全部で5gほど。カロリーにして20分です。ブドウ糖はグリコーゲンとして250gほど筋肉と肝臓に蓄えられていますが、合わせても1000kcal前後。これでは成人が1日に必要とするカロリーにも足りませんし、体重70kgの人が15kmほどランニングすると、きれいさっぱりと消費されてしまいます。時速10kmのペースで90分です。

50日生き続けられるエネルギーをためている脂質と、90分でなくなるエネルギーしかためられない糖質。両者を比較すると、どう考えても人体は糖質をメインのエネルギーにするようにはつくられていないのです。

次は、糖質制限ダイエットの3つ目の効果「尿と呼気でカロリーが排出される」を紹介します。

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参考本

「腹いっぱい食べて楽々痩せる「満腹ダイエット」(江部康二)」

    
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