本当は恐ろしいダイエット。食事制限によるリバウンドリスク

ダイエットをするときに、まず食事制限をする人が多いですよね。しかし、食事制限によるダイエットには恐ろしいほどのリバウンドリスクがあります。その理由を紹介します。


基礎代謝

基礎代謝を理解することがダイエットでは大切です。基礎代謝とは、人間が何もしないでいても生命活動を維持するために使われている、最低限必要なエネルギーのこと。心臓をはじめとする内臓や脳、筋肉などの部位はその場所で活動しているだけでエネルギーを消費しています。「日本人の食事摂取基準」によると、男性の基礎代謝量は

15~17歳(標準的な体重58.4kg)で1日1580kcal
18~29歳(63kg)で1510kcal
30~40歳(68.5kg)で1530kcal

となっています。成人男性の基礎代謝量で約1500kcal程度です。これは男性用の茶碗に盛ったごはん6杯分程度にあたります。息をしているだけでそれだけのエネルギーを消費しているます。

ダイエットの基本として、太るか痩せるかは、基本的に消費カロリーと摂取カロリーの差で決まります。理論的には、摂取量より消費量が上回れば痩せることになります。ところが、痩せるメカニズムは、摂取カロリーと消費カロリーだけで決まるわけではありません。

エネルギーが足りなくなると筋肉が減る

まず、人はいろいろな形で体の中にエネルギー源をキープしています。血液の中の糖質(血糖)や、筋肉や肝臓の中に蓄えた糖質。他にも血液や肝臓の中の脂肪分を分解してエネルギーとして使っています。

基礎代謝に必要なエネルギーが足りない状態に陥ると、消費カロリーが多い組織の活動を制限したり、減らそうとします。おなかが空くとイライラしたり頭がぼーっとするのは、消費エネルギーの多い脳の活動が「節約」されたためです。だるくて動きたくなくなるのは、2番目にエネルギーを使う筋肉の活動が制限されたせいと考えられています。

それでも食物を摂らないでいると、人体は皮下脂肪だけでなく、筋肉を分解してエネルギーや栄養素を取り出し始めます。つまり、浪費家である筋肉の量を減らして、脳の活動に必要な代謝エネルギーを確保しようとします。

極端な食事制限をした体の中では、筋肉の量が減っているため、基礎代謝量が低くなります。低燃費な体になってしまうのです。

飢餓を体験すると脂肪を溜め込みやすくなる

また、一度飢えた状態を体験した体は、いずれまた食事が摂れなくなってしまう事態に備えるため、それまで以上に脂肪を溜め込みやすくなります。筋肉量が落ちたうえに基礎代謝量もヘリ、脂肪を減らさなくなります。

無理して痩せた後、以前ほど食べていないにもかかわらず、以前よりも太ってしまったりするのは、摂取カロリーと消費カロリーの単純な差し引きだけで考えてはいけないのです。

リバウンドリスクを考える

ダイエット経験者の7割がリバウンドするといわれていますが、意思の弱さのせいではないのです。ヒトの体は以前より少ないカロリー摂取でも生命を維持できるように、エネルギー消費を減らすといった適応能力を発揮します。これではがんばればがんばるほど、痩せにくく太りやすい体になってしまいかねません。

無理な食事制限を課すダイエットは、大きなリスクがあることを知りましょう。

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