おなかにばかり脂肪がつく理由

人種や骨格、遺伝等によって太りやすい場所は多少異なりますが、人間の場合も脂肪がつきやすいのは圧倒的におなかです。指から太り始める、という人は基本的にいません。なぜ、おなかにばかり脂肪がつくのでしょうか?


なぜ、指は太らないか?

指先や足先、足首といった末端組織にはもともと脂肪細胞が少ないです。なぜなら、脂肪がついてしまうと手作業や歩行に使う末端部分が動かしにくくなるからです。 「指が太って指輪が抜けなくなった」という話もよく聞きますが、これは体全体もしっかり太った結果、指が太っているのです。

また、男女によって指先の太り方にも差があります。太って指が太くなるのは女性です。男性は相当に太っていても、指はほっそりしています。足は細いのに腹が出ているという男性特有の太り方と共通しています。

指が細い男性が多いのは、闘争の歴史を送ってきたせいかもしれません。狩りをして生き抜いてきた男性にとって、末端部分は生存にかかわる器官だったからです。

脂肪の役割

脂肪は筋肉と果たしている役割が違います。筋肉は体を支えたり、動かすために必要な組織ですが、脂肪は生きるうえでのエネルギー源です。その歴史のほとんどが飢餓との戦いだった人は、進化の過程であえて体に脂肪を蓄える機能を備えたと考えられています。溜めてもいい、溜めやすい部位に脂肪を蓄積できた人ほど生き残りやすかったのです。

おなかを太らせるメリット

特におなかを太らせることのメリットを指摘した説もあります。人は二足歩行を始めることで、腹部を前面にさらけ出すようになりました。腹部には大切な臓器が収まっているのに、胸郭でいう肋骨のようなプロテクターがありません。

だから内臓を保護するクッションとしておなかに脂肪をつけるという説です。脂肪があるのとないのとでは、外から衝撃を受けたときのダメージは大違いです。

実際、飢餓に苦しむ国の子どものおなかもぽっこりと膨らんでいます。その膨らみは脂肪ではなく、空気か水のどちらかでしょうが、とにかくおなかの中身を守ろうとしている、と考えることができます。

また、近年では脂肪は単なるエネルギーの貯蔵庫ではなく、ホルモンを作り出す内分泌器官としての役割を果たしていることもわかってきているそうです。

おなかにばかり脂肪がつくのにはこのような理由があったのです。

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