日本人のお悩みトップは「しみ」

肌のしみを隠すことに苦心し、「これさえなければ自信が持てるのに」と、ため息をついていませんか?しみを気にする人は20〜80代まで幅広く、日本人のお悩みトップ。そんなしみについて、美容皮膚の専門家が答えます。


日本人にとってしみは問題になりやすい

ほんのわずかのしみを気にするのは、「白い肌が美しい」とされる、文化的な側面もあるでしょう。
でも、実は、日本人を含む、アジア人の肌は、欧米人やアフリカ人などの、肌の色が違う人種と比べ、しみがとても問題になりやすいのです。

しみはメラノサイトの働きで変わる

実は、しみ自体は、すべての人種で起こり得ます。なぜなら、メラニンをつくる、メラノサイトという細胞の数は同じだからです。
でも実は、そのメラノサイトの活性が異なるため、つくられるメラニンの数が大幅に変わるのです。
アフリカ系の人の肌は、メラニンが多くつくられ、紫外線から肌を守ります。
そのため、しみになりにくいという特徴があります。

欧米人のしみはレーザーで取るのが難しくない

反対に、欧米の色が白い人たちは、メラノサイトの活性が弱いため、紫外線から肌を守る力があまりありません。
そこで、一般的にそばかすと言われる雀卵斑や、紫外線が原因のしみになりやすいのです。
ただ、メラノサイトの活性が低いということは、色素沈着やあざになりにくいということでもあります。
そこで、欧米人のしみは、あまり複雑化せずに、単純なものが多いため、レーザーで取るのが難しくないのです。

日本人はしみの種類が多く複雑

それに比べて、日本人を含む、東洋人は、紫外線が原因のしみやそばかす以外にも、肝斑や炎症後の色素沈着など、しみの種類がたくさんあります。
なぜなら、私たちの肌のメラノサイトは、アフリカ系の人に比べれば、活発でではありません。
ところが、白人と比べると活性化しやすいため、そこで、紫外線に弱くしみができやすいのに、色素沈着やあざにもなりやすいという、複雑な構造をしているのです。

しみの単純除去ができない理由とは

しみの中でも、肝斑や炎症後色素沈着は、レーザーの光をあてると悪化します。
そのため、「レーザーで取ってしまう」という治療をすることができないケースが多く、地道な治療を続けなければならないのです。

レーザー治療は慎重に

20年ほど前に医療用レーザーが開発されて以来、先進国では「経済的に許せば、しみはすべて取って当たり前」という風潮があります。
もちろん、日本でも、しみのレーザー治療を希望される方は多くおられます。
ただ、欧米人ほど簡単にはできないのが特徴であり、しっかりと取り切るためには、時間をかけて取り組む必要があるのです。

【まとめ】

・日本人を含むアジア人の肌は、欧米人やアフリカ人などの、肌の色が違う人種と比べ、しみがとても問題になりやすい。
・東洋人は、紫外線が原因のしみやそばかす以外にも、肝斑や炎症後の色素沈着など、しみの種類がたくさんある。
・肝斑や炎症後色素沈着は、レーザーの光をあてると悪化する。しみの改善には、きちんとした専門医の判断が不可欠なのです。

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雷鳥社

    
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