あなたにあった美容皮膚科を選ぶコツ

美容皮膚科の患者さんの中には、期待通りの医療を求めて、ドクターを探してさまよう「皮膚科難民」がいます。自分にぴったりのドクターと巡り会うために、いったい何を基準に考えたらいいのでしょうか。


ドクターショッピングとは?

「今のクリニックではよくならない。もっといい病院を探そう」
「今のドクターより、ネットに出ているこっちのドクターのほうがよさそう」
そんなふうに医療機関を次々かえたり、同時に幾つもの医療機関を受診することを、俗に「ドクターショッピング」とか「青い鳥症候群」といいます。

皮膚科難民が生まれる理由

皮膚科の患者さんには、このドクターショッピングを繰り返す人がとりわけ多くいます。私はこうした人たちを「皮膚科難民」と呼んでいます。
皮膚に疾患があると、常に目につきますし、患者さんの期待どおりに「よくなった!」という実感がなかなかわきにくいからかもしれません。
虫歯を削ってしまえば激痛がおさまりますし、解熱剤を打てばすっと高熱が下がるかもしれませんが、皮膚のトラブルは違います。ニキビは一晩で劇的に消えることはありませんし、シミやしわが一瞬でつるつるになることもありません。
皮膚病があると他人の目も気になるので、徐々によくなっていく治療経過を待てず、「全然効かないじゃない!  やぶ医者だから、別の病院に行く!」となってしまう場合が多いのです。特に若い人にその傾向が強いように感じます。

医師にもさまざまなタイプがいる

確かに、皮膚科医のなかには、教科書にのっている方法しか知らず、ひとつの方法がダメだと簡単にあきらめてしまう人もいます。
たとえば、患者さんに「薬が効かないんですけど」と言われれば、薄いコーヒーを濃くするように、ステロイドの割合がもっと高い薬を出し、それでも「あまり効かないんですけど」と言われれば、もっと濃くして、それでも効かなければ、「もうあなたは治りません」などと決めつける医師もいます。
それによって患者さんの皮膚科医に対する不信感が募り、医療機関を転々とする皮膚科難民を増やしているとしたら、同業者としてとても残念なことだと思います。

ドクターショッピングはお金のムダ

医師の診断も千差万別なので、セカンドオピニオン、サードオピニオンの診断を仰ぐことも必要だと思います。
ただ、5つも6つもドクターショッピングをしている人は、初診料の合計だけでも万単位の金額になってしまいます。
また、あちこちの医療機関を受診して、たくさんの薬を出されたところで、薬をつける身体はただ1つだけです。
ひとりのドクターとじっくりコミュニケーションして継続的に治療をしていれば、そんなムダなお金や時間をかけなくても、もっと早く改善している可能性があります。
すぐによくならないからといって、ドクターショッピングを繰り返しても、時間とお金のムダにしかならず、ますます皮膚科難民化してしまいます。

大切なのは美意識の合うドクターを見つけること

「この顔の赤みがどうしても気になるんです」
「その程度の赤みをいちいち気にしてもしかたありませんよ」

もしあなたが肌の悩みを相談しても、こんなふうに皮膚科医に取り合ってもらえなかったとしたら、そのドクターとは「美意識」が合わず、「治療のゴール」を共有できないということです。
皮膚のトラブルは単に治せばいいというだけでなく、見た目に対する美意識の問題もあるので、「美意識の合うドクター」を探すことが大切です。

皮膚科医とじっくりコミュニケーションを

きれいな女優やモデルに漠然と憧れることは誰しもあることでしょう。
しかし、度を超えると全体のバランスが不自然になることがあります。
私は「自分本来の美しさに気づいてもらえる美容」を心がけているので、一部分だけの修整ではなく、全身を見たうえで、患者さんとディスカッションをし、患者さんの望む美を実現し、維持していくことを大切にしています。

「きれいになった!」という患者さんの心からの喜びは、その人を外面だけでなく、内面から輝かせます。
もちろん、すべての皮膚科医が私と同じ考え方をするわけではなく、皮膚科医も一人一人考え方が違います。
皮膚科医とじっくりコミュニケーションすれば、おのずとそれが見えてきます。
日ごろから自分と美意識を共有できる「かかりつけの皮膚科医」を見つけておくことをおすすめします。

<まとめ>

最適な治療法を求めてクリニックからクリニックへと渡り歩く「ドクターショッピング」は、お金のムダ。しかし医師にもさまざまなタイプがあり、自分と美意識の合うドクターにめぐりあうことが大切なんですね。そのためには医師とじっくりコミュニケーションをとること。かかりつけの皮膚科医を見つけて、内面外面とも輝きたいですね。

参考書籍『日本人の肌はなぜ世界一美しいのか?』主婦の友社 (2016/7/15)  著者:渡辺奈津

    
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