日サロでの焼き過ぎには注意、理想の美肌の条件とは

秋田美人的な人形のような色白い肌から、南国風の小麦色の美人まで、美肌といっても価値観はそれぞれなのが日本人の肌に対する美的感覚。皮ふの専門医である天野彰人さんは医学的見地を踏まえ、理想の美肌とは何かを解説しています。


美肌で美人度5割増し

日本人はとかく肌がきれいな人を「美人」と思う傾向があります。実際、肌がきれいであることは、美人の必須条件です。「肌の汚い美人」など、聞いたこともありませんよね。

プリクラには、いかにも日本人の発想だなという機能があります。 撮った写真を後から美白に加工できる機能です。

目や服の色はそのままに、肌のトーンを上げてくすみやシワを消してくれるのですが、すると誰もが美人に映るのだから不思議です。

くすみを取り除き、肌のトーンを上げる。これをプリクラではなく現実の女性の肌でやるのが美容皮膚科の光治療という施術なのですが、「色白は七難隠す」とは本当だと思います。

日焼けのしすぎは大敵

夏にビーチに行くと、小麦色肌信仰の白人がサンオイルでギラギラになっているその隣で、ばっちり日焼け止めを塗った長袖姿の日本人が日傘にサングラス姿だったりして、なんだかおかしな絵だと思ってしまうのですが、中には、真っ黒に焼けた日本人女性もいます。

適度に日焼けするのはいいですが、黒い肌になりたいからといって連日ビーチに寝そべるのはよくありません。さらによくないのは日焼けサロンに通い詰めることです。日焼けとは、その名の通り、皮膚をやけどさせているのと同じだからです。

日焼けサロンに頻繁に通い、紫外線を浴び過ぎることは、皮膚科医の立場からすると百害あって一利なしです。「光老化」といって、紫外線を浴びることで肌が傷付き劣化しますし、皮膚の遺伝子も傷付き、シミ、そばかす、シワの原因にもなります。さらに、焼き過ぎは皮膚がんのリスクも高めます。

「適度な日焼け」は少しで十分

「適度な日焼けはいい」というときの「適度」とは、窓から差し込んでくる光を部屋の中で浴びたり、洗濯物を干したりするときに浴びるくらいの量です。

陽の光を浴びるのは、そのくらいで十分なのです。

ところで、日焼けで黒くなった肌と、地黒の人の肌がもともと黒っぽいことはまったく違います。

肌色が白っぽかったり黒っぽかったりするのは、人種の差と同じ「持って生まれたもの」です。

人種や遺伝的な肌質によって6段階評価のフォトスキンタイプ(I~VI)のうちの、おおよその数値が決まっています。たとえば日本人の場合は、このうちIIからIVくらいまで とされていて、この幅の中で白っぽければ色白、黒っぽければ色黒と呼ばれるわけです。

まとめ

天野さんが言う適度な日焼けとは、意外と少しの日焼けなのだということに驚かされます。日焼けサロンでの焼きすぎに注意が必要なのはもちろんですが、日常生活でも決して油断できないかもしれません。特にここ数年、夏の日差しがかつてより強くなっているのも、美肌を保つ上で気を配る必要がありそうです。

参考書籍『美人の正体は素肌力だった』主婦の友社(2016/9/23)著者:天野彰人

    
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