なぜ年をとると疲れやすくなるのか? 疲労回復物質FR

20代のころはよく徹夜で仕事をしたり、明け方まで飲み明かしたりしたものだ、などと若き日の自分を懐かしむ経験は誰しもあると思います。しかし年をとってくると、なんだか疲れやすくなり、体の無理がきかなくなってきます。ほとんどの人は、加齢とともに自分が疲れやすくなっているという自覚があるはずです。年をとると疲れやすくなるのには、疲労回復物質FRが関わっています。


年をとるとFRの反応性が低くなる

若いときには、疲労因子FFが出るとすぐに疲労回復物質FRが反応し、細胞の傷が深くなる前に細胞を修復してくれます。ところが、年をとってくると、疲労回復物質FRの反応性が低くなり、疲労因子FFを十分におさえることができなくなるのです。それで細胞の傷も残ったままになり、結果として疲れやすくなります。

年とともに体力も衰える

FRの反応性とともにもうひとつ、歳とともに衰えるものがあります。それは「体力」です。疲れやすくなったことを、年をとって体力が衰えたからだと考えるのは一般的な発想ですが、たしかにそれは理由のひとつであり、「疲れやすさ」と「体力」の間には密接な関係があります。

体力とは、車でいえばエンジンのようなもの。例えば、軽自動車のような小さなエンジンの車が時速120kmで長距離走り続けるとオーバーヒートしてしまいますが、スポーツカーのような大きなエンジンの車が同じ距離を120kmで走っても、支障はでません。人間は車と違い、歳をとるごとに「エンジンのサイズ」が小さくなっていきます。

しかし、日々の筋トレやマラソンなどで、「エンジンを大きく」することはできます。また、活性酸素で錆び付いた細胞の傷を修復する酵素が活性化しやすくなりますから、トレーニングで疲れに強い体を作ることは可能です。

ただ、「エンジンの性能」を急激に超えるよう無理なトレーニングを続けると、疲れが蓄積し、「エンジンの故障」を起こします。これでは本末転倒です。体力面からアプローチして疲れにくい体にしたいなら、まずは今の自分にとってどれくらいの負荷が適切かを考えなければいけません。

その目安のひとつとしては、トレーニング翌日の朝に疲労ダメージが残っているかどうかを見ることです。朝起きて、なんだか疲れが抜けていないと感じるようなら、トレーニングの量を抑えるべきです。

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