疲労回復効果が証明された「緑の香り」とは? ハーブガーデニングで疲れを減らそう!

アロマテラピーなど、香りによって癒しを得る商品はたくさん発売されています。疲れに対する効果がどの程度なのかはさておき、精神的なリラックスを求める女性に人気です。そもそも、香りを嗅ぐだけで疲れを軽減してくれるような「魔法の香り」は存在するのでしょうか?


緑の香りは疲れを癒やす

結論から先に言うと、疲れを軽減する「魔法の香り」はあります。現在、抗疲労効果が科学的に証明されているのは「緑の香り」です。具体的には、青葉アルデヒドや青葉アルコールといわれる成分です。

財団法人東京都医学総合研究所に所属していた尾上浩隆氏らが行った、興味深い実験があります。みどりの香りを嗅がせたサルとそうでないサルに、指示されたボタンを押させる課題を何度も続けるという作業をさせました。

時間の経過とともに、緑の香りを嗅がせていないサルの反応速度が遅くなり、徐々に作業能力が低下していきました。しかし香りを嗅がせたサルのほうは、長時間作業を続けても作業能力はあまり落ちませんでした。

人間を対象にした実験でも、緑の香りは優れた力を発揮しています。緑の香りを嗅ぐと、香り成分が鼻腔の奥にある嗅細胞という細胞を刺激します。その刺激が神経を介して脳の神経細胞に入り、脳の機能を高めてくれると考えられています。流れとしては以下となります。

  1. 緑の香りを嗅ぐ
  2. 脳の神経細胞の働きを高める
  3. 細胞への負荷が軽減し作業効率低下をやわらげる
  4. 活性酸素の発生が軽減
  5. 疲労の軽減

ここぞというときに緑の香りを嗅ぐ

緑の香りを実生活に取り入れることは簡単です。緑の香りとは、植物が発する緑葉成分です。具体的にはどのようなものかといえば、芝を刈ったり、緑茶の缶を開けたりしたときに漂う香りで、新茶の葉は、青葉アルコールの濃度が特に高いことが知られています。

緑色をした葉を持つ植物、たとえば観葉植物などの葉っぱを一枚、ちぎってくしゃっと丸めるだけで、緑の香りを嗅ぐことができます。芳香剤やアロマオイルとしても売られていますが、可燃性のものもありますから、火を使って温めるような商品を扱うときは注意が必要です。

イミダペプチドやクエン酸のような抗疲労効果と、緑の香りがもたらす抗疲労効果は少し違います。緑の香りは即効性のもの。定期的に嗅ぎ続けることでどんどん効果が高まるものではありませんから、負荷がかかっているまさにその時に嗅ぐのがおすすめです。

わかりやすく言うなら、徹夜で仕事をしなければいけないとき、前もって緑の香りを嗅いでから仕事を始めるのではなく、仕事の最中に嗅ぐのが効果的です。

ハーブガーデニングがおすすめ

森林浴に出掛けてみたり、観葉植物をおいてみたり、葉っぱを手で揉んで香りを嗅ぐのもいいのですが、「ハーブガーデニング」もおすすめです。

ハーブはもともと生命力の強い植物なので、手間をかけずに簡単に育てる事ができます。そして何よりうれしいのは食べられるところです! それでは、香りが良くて丈夫な育てやすいおすすめのハーブを紹介します。

バジル

パスタやサラダに大活躍! 育てているだけでシャレオツ!

ミント

デザートやミントティーに! 繁殖力も強い!

ローズマリー

育てやすさNO.1! どんどん増えるし、乾燥にも強くてすぐハーブを枯らしてしまう人にもおすすめ! 肉料理やピクルスにどうぞ!

ハーブの成長に必要なのは、水と光と空気です。光のあたるベランダの風通しの良い場所に置いて、土の表面が乾いたら水をあげます。とっても簡単に育てることができ、疲労回復にも効果的で、料理にも役立ちます!

ハーブはお肉との相性もいい!

また、ハーブはお肉との相性もいいです。特に疲労回復成分が含まれている鶏胸肉には、バジルもローズマリーがよく合います。緑の香りだけでなく、食事からも疲れを回復させることができます。

このように、天然の植物から、このような抗疲労効果のある香りが発見されたということは、ヒトが本来、自然の中で生きていくように遺伝子レベルでプログラミングされているという証でしょう。

都会に行くと、緑よりもコンクリートに囲まれ、そよ風に乗って届くような緑の香りを嗅ぐ機会もなかなかありません。もしかすると、そのような環境こそが、現代人の疲れを助長しているのかもしれません。

疲れがちな人は、おうちで緑の香りが楽しめる「ハーブガーデニング」を始めてみませんか?

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情報取材先

「日本予防医薬」

    
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