栄養ドリンクで疲れはとれない? 疲れが取れる食べ物、取れない食べ物

疲れたときには栄養ドリンクを飲んだり、スタミナをつけるためにウナギを食べる人も多いのではないでしょうか。しかし、栄養ドリンクやウナギは疲れが取れない食べ物だったのです。本当は疲れが取れる食べ物、本当は疲れが取れない食べ物を紹介します。


■栄養ドリンクで疲れはとれない

コンビニでも手に入る身近な存在、栄養ドリンク。飲めば疲れが吹き飛びそうですが、実は、数ある商品の中で疲労回復効果が証明されているものはひとつもなく、飲んで疲れがとれる可能性はきわめて低いのです。

■タウリンには疲労回復効果はない

栄養ドリンクのラベルを見ると「タウリン○○○○mg配合」と謳っているものがほとんどで、まるでその含有量が多いほど疲れに効きそうな印象を受けます。しかしそもそも、タウリンが人間に対し疲労回復効果があるという科学的立証がなされていません。

栄養ドリンクを飲んで「すっきりして目が冴えた、エネルギーを感じた」という、さも疲れが軽減されたような感覚を持つ人はかなりいるでしょう。それは、栄養ドリンクに含まるカフェインの覚醒作用や微量のアルコールの気分高揚作用によるものです。疲労感は薄まるかもしれませんが、疲れ自体はなくなっていません。栄養ドリンクは一時的に疲れをごまかすものです。一夜漬けなどに活用する分には利用価値がありますが、栄養ドリンクを長期服用すればするほど疲れがどんどん蓄積してしまうのです。

■ウナギを食べてもスタミナはつかない

疲れを食事で回復させようと思ったら、頭に浮かぶのは「スタミナ食」ではないでしょうか。焼き肉やウナギなどの食べ物は、昔から「精がつく」とされ、特にウナギは夏の疲れをとってくれる食材として親しまれていますね。

しかし、ウナギを含むスタミナ食といわれるもので、現代において疲労回復効果が認められているものはほぼありません。ではなぜ古来より滋養強壮に用いられてきたのかといえば、それは今と昔の食生活の違いによります。

戦前など食料が不足した時代は、身体のエネルギー不足による疲れが深刻な問題でした。だから脂質が多く含まれる高エネルギーなスタミナ食が、疲労回復につながったのです。しかし食に困らない現代では、このようなタイプの疲れ自体まず起こりません。脂質の多いスタミナ食をまとめてとることでむしろ胃に負担がかかり、逆に疲れてしまうこともあります。ウナギにはビタミンAやB1が豊富に含まれています。昔はこれらのビタミンが不足しがちで、それが脚気などの病気を引き起こしていました。ウナギを食べればその予防になり、精がつくとされるようになったのかもしれません。

■疲れにもっとも効く食材は鶏の胸肉

長距離を飛び続けることで知られる、渡り鳥。たとえばキョクアジサシという鳥は、1年の間に北極圏と南極圏の間を行き来し、約30000km以上の距離を飛びます。渡り鳥たちは、いったいなぜ疲れずに長期間飛び続けることができるのでしょうか。その抗疲労メカニズムの研究からわかったことがあります。それは、渡り鳥の羽の付け根には、「イミダペプチド」という成分が豊富にあるということです。実は「イミダペプチド」は最強の「抗疲労成分」であることが最新の研究で明らかになっているのです。イミダペプチドは、鶏肉や牛肉、豚肉にも含まれていますが、日常的な食材の中では、鶏の胸肉にもっとも多く含まれています。その他に、カツオやマグロの尾びれの部分にも多くみられ、よく動かす部分、すなわち疲れやすいところに分布していることがわかっています。

疲れたときには栄養ドリンクやウナギではなく「鶏の胸肉」を食べましょう!

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参考本

「最新医学でスッキリ!「体の疲れ」が消える本(梶本修身)」

    
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