疲労回復物質「イミダペプチド」の効果【渡り鳥が10,000km飛び続けることができる秘密】

疲労回復物質「イミダペプチド」は、疲労回復効果が高いのに、副作用もなく安全性の高い物質です。それには理由があります。イミダペプチドは自然界にある物質であり、10,000km以上も飛び続ける渡り鳥に多く含まれている物質だからです。


渡り鳥が飛び続けることができる秘密

渡り鳥は大西洋や太平洋を、無着陸で休むことなく飛び続けることができます。オオソリハシシギは、アラスカからニュージーランドまで11,000kmをたったの9日で飛ぶことができます。渡り鳥は、なぜ10,000km以上も飛び続けることができるのでしょうか? 渡り鳥のスタミナの秘密はどこにあるのでしょうか?

オオソリハシシギのスタミナの秘密

アラスカ西部の北極圏で繁殖するオオソリハシシギという鳥がいます。寒い時期になると、オーストラリアやニュージーランドなどに渡り冬を越します。そして、オオソリハシシギで一番驚きなのが、アラスカからニュージーランドまでの距離約11,000kmを無着陸で休むことなく飛ぶことができるのです。

オオソリハシシギのスタミナは胸肉に含まれる「イミダペプチド(イミダゾールジペプチド)」という成分に秘密があります。

イミダペプチドとは

イミダペプチド(イミダゾールジペプチド)とはヒスチジン(または1-メチルヒスチジン)とβ-アラニンのジペプチドである「カルノシン」と「アンセリン」のことです。

イミダペプチドの抗酸化作用

イミダペプチドには、疲れの原因と考えられる活性酸素を取り除く抗酸化作用の効果があります。イミダペプチドの抗酸化作用は1988年にAmes博士によって報告されました。

イミダペプチドの「カルノシン」も「アンセリン」を人が摂取すると、血液中で速やかに単独のアミノ酸に分解され、骨格筋中に移行し「カルノシン」に再合成されると考えられています。このときに、疲れの原因と考えられる活性酸素を取り除く抗酸化作用が発揮されます。

この抗酸化作用を、酸化ストレスマーカーを用いて、人を対象にした疲労実験を行ったところ、抗酸化作用の変化がはっきりと確認できたのがイミダペプチドでした。

鶏の胸肉に多く含まれる

イミダペプチド(イミダゾールジペプチド)は、先ほど紹介したオオソリハシシギなどの鳥類の筋肉に多く含まれています。特に羽を動かす筋肉(胸肉部分)に多く含まれています。鳥類以外にもマグロやカツオなどの魚類の尾びれ部分に多く含まれています(常に泳ぎ回っている部分のため)。

イミダペプチドがあるため、渡り鳥は長い距離を数週間も飛び続けることが可能となります。マグロやカツオも、最高時速100Kmで泳ぎ続けることができるのもイミダペプチドの力なのです。ちなみに人の場合は、脳にイミダペプチドが多く含まれています。

食べるだけで効果有り

とはいえ、疲労回復に効果的な物質も、食べるだけで効果が出るわけではありません。実際に、生理効果がきちんと認められた物質であっても、人が食べた場合に効果を発揮しない物質もたくさんあるからです。

しかし、イミダペプチドは、消化吸収の過程で2つのアミノ酸(βアラニンとhヒスチジン)に分解され、体の中で再び合成されます。人は筋肉や脳細胞などのエネルギー消耗が激しい部位で、イミダペプチド合成酵素がたくさんあるため、酸素消費が多く発生する部位では、ピンポイントでイミダペプチドが再合成されます。他の抗酸化食品と比べて、イミダペプチドの抗酸化作用は優れているのです。

副作用がなく安全性も保証!

しかも、イミダペプチドは自然界にある物質なので、副作用や危険性がなく安全性も国の研究から保証されています。

イミダペプチドの理想的な摂取量

イミダペプチドは、ただ食べるだけで疲れを回復してくれるのですから、日常生活に取り入れない手はありません。では、イミダペプチドはどれくらい摂取するのが一番疲れに効果的なのでしょうか? 理想的な摂取量は、毎日200mgのイミダペプチドをとることです。

なぜなら、国の実験などから導き出された必要なイミダペプチド摂取量は、200mgと判明したからです。イミダペプチドを毎日、最低でも2週間取り続けることで抗疲労効果が表れます。(イミダペプチド成分は体内にある程度蓄積されることで、疲労回復効果を発揮するという性質を合わせ持っています。)

豚肉や牛肉からもイミダペプチドは摂取できるのですが、牛肉だと200mgのイミダペプチドを摂取するためには、計算上400gを食べなければいけません。これでは脂質のとりすぎで、太ったり生活習慣病を招いたりする可能性があります。

おすすめの食材

では、イミダペプチドを200mgを摂取するのにおすすめの食材は何でしょうか? それは「鶏の胸肉」です。鶏胸肉100g内に200mg分の「イミダペプチド」が含まれています。鶏の胸肉であれば、安価で低カロリー高タンパク質ですから、毎日食べる食材としても最適です。

スープでもOK

イミダペプチドは熱に強く、直火であぶりでもしない限り成分が変質することはありません。水に溶ける性質があるため、スープにすると成分をあますことなく摂取できます。そのため、イミダペプチドを効率的に摂取するには、鶏胸肉を煮込んだ「スープ」もおすすめです。鶏胸肉を熱水で約30分間煮込むとイミダペプチドがスープに含まれるようになります。

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サプリメントやドリンクでも効果あり

毎日鶏胸肉を食べるのは大変という場合は、イミダペプチドを簡単に摂取できるサプリメントやドリンクも販売されています。疲労回復サプリメントはたくさん販売されていますが、多くのサプリメントでは、疲労回復効果を科学的に実証しているわけではありません。しかし、イミダペプチドサプリは科学的に実証された成分のため、疲労回復に効果的です!

毎日鶏胸肉を食べるのはめんどくさいという人はお試しサプリメントを検討してみてはいかがでしょうか?

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