「飽きた」は脳の疲れのサインだった!? 脳の疲れをためない方法

仕事や車の運転など、長時間同じ作業を続けると、どうしても飽きてしまいますよね。実は、「飽きる」と感じたら脳は疲れを感じています。脳の疲れをためない方法を紹介します。


■現代は脳が疲れる時代

情報過多な現代において、疲れやすい環境にさらされている器官といえば、脳です。インターネットの爆発的な普及により、いつでもどこでも膨大な量の情報にアクセスできるようになりました。脳からすれば、大量の情報を迅速に処理し続けなければいけない状態です。百数十年前までは、遠隔地への通信手段は鳩でした。テレビも電話もない過去は、人類の歴史からみるときわめて最近のことです。その劇的な進化に、人間の脳の器官は完全についていくことができず、結果として脳疲労を引き起こしているとも考えられます。現代は、人類史においてもっとも脳が疲れている時代といえるでしょう。
 
脳は、神経細胞の塊のようなものであり、大脳、小脳、脳幹の3つに分かれます。進化の過程でもっとも大きく発達したのが、大脳です。全体の4分3を占めています。大脳は、前頭葉、側頭葉、後頭葉、頭頂葉の4つに分けられ、思考する、視覚情報を認識する、計算する、話す、などそれぞれの場所によって異なる働きをしています。

小脳は、平衡感覚や、筋肉の運動調節などを司っている器官です。脳幹は、自律神経中枢が存在するところで、体温調整や呼吸の調整など生命維持に欠かせない働きをしています。実はこの脳幹にある自律神経中枢こそが、疲れをすっきりさせるための鍵を握っているのです。

脳を酷使すると、物忘れをしたり、頭がぼおっとしたり、注意力散漫になったりといった症状が表れています。それは、脳からの「疲れた」というサインなのですが、その中で注目すべきは、「飽きた」と感じることです。

■「飽きた」は脳の疲れのサイン

長時間、同じ作業を続けていると、どうしても飽きてしまうもの。息抜きがしたくなったり、他の作業が思い浮かんだりして、目の前の作業に対する集中力も落ちてきます。「飽きた」と感じること自体、じつは脳の疲れのサインなのです。疲れのサインを出すことで、現在活動している部位を休ませようと仕向けているのです。

■飽きたら作業をやめる

「飽きた」は、脳の疲れを知らせる最初のサインでもあります。それでも作業を続けることで、物忘れや頭がぼおっとするなどの症状が表れるようになります。したがって、このサインをできるだけ無視しないようにすることが、脳を疲れさせないためのポイントになります。

「そりゃあ、飽きたらやめることができるなら苦労はしないよ」

という声も聞こえてきそうですが、脳の疲れが危険につながることもあります。例えば、長時間の運転。とくに渋滞しているときなどは、まず脳から「運転に飽きた」というサインが出され、それから眠くなったり、体がだるくなったりします。また、高速道路など直線が続く単調な運転でも、脳の同じ部位が使われ続けるので同じような症状が起きます。

ジョギングやトレーニングにおいても、脳から「飽きた」というサインが出ることがあります。それは、「今日はやりたくない」「気分が乗らない」という感覚として表れます。ここであまり無理をしてトレーニングし続けると、体だけではなく、脳の疲れもどんどんたまっていきます。

脳を疲れから守り、常に高いパフォーマンスを発揮するためには、「飽きた」というサインを見逃さず、気分転換を図るようにします。疲れにもっとも効果的なのは睡眠なのですが、それが難しい場合は、脳の違う部位を使うよう心がけます。集中力は、どんな人でも1時間~1時間半しか続かないものです。その時間を目安に作業内容を変えていくと、脳の疲れを軽減できるでしょう。

飽きたら作業をやめて、脳を疲れさせないようしましょう。

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参考本

「最新医学でスッキリ!「体の疲れ」が消える本(梶本修身)」

    
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