寝不足が疲労促進? 疲れが取れる睡眠、疲れが取れない睡眠の状態

「仕事で帰りが遅くて睡眠時間が不足している…」「受験勉強で睡眠時間を削って頑張ってるけど、寝不足で頭がぼーっとしている…」「育児に追われてきちんと眠れない…」など睡眠時間で悩んでいる人は多いのではないでしょうか? また、睡眠を軽くとらえている人も多いです。実は、睡眠には疲れを取る効果があるのです。


睡眠には疲労回復効果がある

日常において、疲れをとるための特効薬となるのが、睡眠です。前日は疲れたと思っても、しっかり睡眠をとった翌朝は体がすっきりしています。それは、睡眠に疲労回復効果があるからです。

疲れが取れる睡眠の状態

なぜ寝ると疲れが取れるのでしょうか。それには、疲労因子FFと疲労回復物質FRが関わっています。一般的には昼間が人の活動時間であり、そこで仕事をしたり運動をしたりするため昼間はより多くの活性酸素が発生し、細胞も傷ついています

(FFとFRの詳細な説明はこちらから)

このため、疲労因子FFも多くなります。傷ついた細胞の修復を行う疲労回復物質FRは昼夜を問わず放出され働き続けているのですが、活動時間は疲労因子FFの量が多すぎて、細胞の修復が追いつきません。

「疲れた状態=疲労因子FF>疲労回復物質FR」

しかし、睡眠中は当然酸素を多く使うような運動も仕事もしないため、活性酸素の発生量が抑えられ、疲労因子FFも昼よりだいぶ少なくなります。そうすると、今度は疲労回復物質FRの量が、疲労因子FFの量を上回り、どんどん細胞を修復することができます。だから睡眠中は、疲れがとれるのです。

「疲れがとれた状態=疲労因子FF<疲労回復物質FR」

睡眠不足が疲れを生む理由

睡眠不足だと、体にはどのような影響が出るのでしょうか。睡眠中は、活性酸素により傷ついた細胞が修復される時間です。その時間が短くなれば、当然細胞の修復度も下がります。細胞の修復が進まないまま朝を迎え活動時間に入ると、また活性酸素が発生し、細胞を傷つけます。前日に修復できなかった分も含め、未修復の細胞は増えることになります。

こうして傷ついた細胞がどんどん増えていくと、疲労感は抜けず、朝起きた段階でもなんだか疲れているような気がします。これが「疲れが残る」ということです。仕事などで2~3日、睡眠時間が少なくなってしまったとしても、その週末にゆっくり過ごして十分な睡眠をとれば、疲れが溜まることはありません。

疲れが取れない睡眠状態に注意

怖いのは、慢性的な睡眠不足です。仕事や育児、ストレスなど睡眠を妨げる要因は人それぞれでしょうが、睡眠不足が続くほど、疲れは溜まっていきます。

「疲れが取れない睡眠状態=疲労因子FF>疲労回復物質FR」

そして最悪の場合、心筋梗塞など突然死の引き金となってしまいますから、疲れが取れない睡眠状態になっていたら注意が必要です。

睡眠には疲労回復効果があります。寝不足で、疲れが取れない睡眠状態になっている人は、睡眠時間をきちんと確保しましょう。

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情報取材先

「日本予防医薬」

    
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