森で疲れが癒される理由。森林浴は疲労回復におすすめだった!

ハイキングをしに森まで出かけ、おいしい空気をめいっぱい吸い込むと、心も体もリフレッシュしたような気がします。ただ、マイナスイオンを浴びることで疲れが取れるわけではありません。また、森独特の匂いのもとである「フィトンチッド」にも癒し効果があるとも言われていますが、科学的に乏しい説です。では、なぜ森で疲れが癒されるのでしょうか?


■「ゆらぎ」が疲れを癒す

では、森林浴にはなんの効果もないのかといえば、そうではありません。森林浴は、疲れを癒してくれます。その理由は、森林には「ゆらぎ」の環境があるからです。

森の中を歩いていることを想像してみてください。晴れた日で、木漏れ日がきらきらと輝いています。鳥が鳴き交わし、耳を澄ませばどこからか水が流れる音も聞こえてきますまた、少し動けば、温度、湿度も微妙に変わります。時々、やわらかな風が頬をなでていきます…。このような自然の環境はすべて、「ゆらいで」います。

例えば、木漏れ日。風で木の葉が揺れたことで光が差してくるわけですが、風の吹き方や強弱には法則性がないため、木の葉の揺れ方、光の差し方も一回一回異なることになります。次から次へと光の差し方が変わり、木漏れ日は変化していきます。この変化が、ゆらぎです。

■「ゆらぎ」が少ない環境は癒されない

反対に、ゆらぎの少ない環境はどういうものかといえば、例えば地下にある部屋。常に一定の照明が付き、エアコンによって室温も同じに保たれています。ドアの開け閉めなどで空気が動くことはあるでしょうが、室内環境が変わることはほとんどありません。これが、ゆらぎの少ない環境です。

ヒトは本来、自然とともに暮らすもの。文明を築き、コンクリートに覆われた環境になったのは、数百万年続く人類史という枠で見ればほんの一瞬の出来事です。自然環境に代表されるゆらぎの環境の中にいると、ヒトは居心地の良さを感じます。精神的にリラックスすることで副交感神経がよく働き、ストレス下で活発化する交感神経の働きは抑制されます。その結果としてストレスが解消され、疲れも癒すことができるのです。

■科学でも実証された森林浴の効果

産官学によるプロジェクトで生まれた独立行政法人「森林総合研究所」による実験では、とても興味深い結果が出ています。森林浴を行うと、ナチュラルキラー細胞(NK細胞)が活性化されることがわかりました。NK細胞は、細胞のガン化を防ぐ役割を持っていますから、よく働くほどガンになりづらいということができます。つまり、森林浴がガン予防にも効果があるということが明らかにされたのです。

自然の中でのんびり過ごすことの大切さが、おわかりいただけたでしょうか。「ゆらぎ」を取り入れることで疲れが癒されるのです。もっと疲れを取りたい人は、「体の疲れが消える本」を読んでみてはいかがでしょうか?

次の記事

「疲れが取れる食べ物、取れない食べ物」

前の記事

「最新理論で誕生した「疲れない部屋」とは?」

参考本

「最新医学でスッキリ!「体の疲れ」が消える本(梶本修身)」

    
コメント