疲労と口唇ヘルペスの関係性! 疲れているときはヘルペスになりやすい?

疲れてくると口のまわりに小さな水ぶくれとなって現れる口唇ヘルペス。なぜ、疲れると口唇ヘルペスは発生するのでしょうか?


どれだけ疲れているかが、唾液でわかる

ヒトヘルペスウィルスという名前に、聞き覚えのある人もいると思います。「なんだか体の調子がおかしいな」と感じるようなタイミングで、唇の周りや体幹の脇に水膨れのようなものができる……そんな経験があるなら、水膨れがこのウィルスによってもたらされることもご存じでしょう。

ヒトヘルペスウィルスは、幼少時代に誰もが感染するもので、ずっと体内に住み着いています。普段、健康な状態にあるときには、ヒトヘルペスウィルスも穏やかに体内で暮らし、なにか悪さをするようなこともありません。

しかし、体調不良になると、このウィルスはそれらをいち早く察し、体内から逃げ出そうとします。ヒトヘルペスウィルスは、常に体内をモニタリングし、体調に黄色信号がともると「この体から脱出しなければ」という具合に活性化するのです。

活発になったウィルスは、唾液や皮膚、粘膜などに出てきて、他の宿主に移り住もうと企てます。これらの部位は、外に出やすい場所であるということで共通しています。体調が回復すると、ウィルスは「やれやれ」というように再び体内へと戻っていきます。

つまり、口唇ヘルペスのウィルスは普段はじっと体内に潜んでいますが、宿主である人間が疲れたり病気になったりすると「これは危ない!」とそそくさと逃げ出そうとします。口のまわりなどの外に近い場所に出てきて、他の宿主に引っ越ししようとするのです。これは沈没しかかった船から、ネズミが逃げ出すのと同じです。

疲れているかわかる簡易キット?

ウィルスが持つこの性質に着目した東京慈恵会医科大学の近藤教授らは、通常労働後、重労働後、休暇後という3つのタイミングで、唾液中のウィルスの量を測定しました。通常労働より重労働をこなした後、つまり疲れているときのほうが、よりウィルスの量が多く、さらには休暇で疲れがとれるのに合わせ、ウィルスの量が減少するのです。

このヘルペスウィルスの特徴を逆に利用すれば、唾液中のヘルペスウィルスの量から、その宿主の疲労度を計測することができるのです。

この結果を応用したのが、疲労度がわかる簡易キットです。なめるとリトマス試験紙のように色が変わり、疲れ具合に応じた変化をするようなものが想定されており、将来的には誰もが低価格で利用できる商品となるでしょう。

とはいえ、疲れる前に疲労回復はしたいものです。手軽に疲れを取るには、イミダペプチドという疲労回復成分を摂取することがおすすめです。イミダペプチドは、鶏むね肉に豊富に含まれています。疲れている人は、積極的に鶏むね肉を食べましょう。

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