歯磨きでがん予防! 1日2回で歯磨き効果は倍増する!

歯磨きを、起床時と就寝前の1日2回は当たり前のこと、昼食後にオフィスや学校でも歯磨きをする人も増えてきました。接客業や営業の人であれば、携帯用の歯ブラシセットを持って、昼食後にトイレで歯磨きという姿も珍しくありません。

しかし、夜に歯を磨いても、朝や昼は忙しくて磨けない、という人が多いのも事実です。実はこの歯磨き、虫歯予防や、口臭ケア以外に「ガン」予防にも効果があることがわかってきました。歯磨きの回数で、がんのリスクが30%も変わるそうです。歯磨きでがん予防になる理由を、免疫力研究の第一人者・矢﨑雄一郎さんの本「免疫力をあなどるな!」より紹介します。


口の中は特殊な免疫器官

私たちの身体を守っている免疫器官は、腸が最大の免疫器官ですが、ほかにもさまざまなものがあります。皮膚や鼻毛、眉毛、まつげなども、外敵をブロックする立派な免疫システムの一部です。また、呼吸器や消化管などの粘膜も、やはり免疫システムの一部といえます。ほこりや花粉を吸いこんだときにくしゃみが出るのも免疫システムの一環なのです。

特に、そのなかでも特殊なシステムを持っているのが「口腔(こうこう)」、つまり「口の中」です。口の中というのは腸につながる消化管の入り口であり、ウイルスや細菌など抗原の侵入口でもあります。そのため、口腔は独立した「粘膜免疫システム」を持っています。

たとえば口腔粘膜の保護や殺菌作用のあるバリケードの役割をはたす唾液の分泌なども、口腔の独自の粘膜免疫システムによって生じている現象です。また、口腔は健康のバロメーターとしても、とても優秀な働きを担っています。

たとえば、免疫力が落ちたときにすぐ現れる口内炎や、味がよくわからなくなる「味覚障害」は身体の危険を知らせる「ネガティブサイン」のひとつです。風邪を引くと口がまずいとよくいいますが、それは味覚障害を起こした舌があなたに体調不良を訴えているということなのです。

味覚障害は免疫力低下のサイン

私たちが普段食べたものの味を感じることができるのは、舌を中心に口内に「味蕾」という細胞の集合体が存在しているからです。この味蕾細胞は10日に1回生まれ変わる、非常に新陳代謝が活発な細胞ですが、その形成には亜鉛が欠かせません。亜鉛が不足すると味蕾が減少し、味覚障害が起こってしまいます。

亜鉛が細胞の形成や修復に欠かせないということは、亜鉛がなければ免疫細胞もつくれないということなので、亜鉛不足は免疫力低下を招きます。つまり、味覚障害が起きたときには、亜鉛が不足しているということであり、それは免疫力もピンチに陥っているということを意味するのです。

歯磨きで免疫力が大幅アップ

ただし、亜鉛不足でなくとも、口腔の粘膜免疫システムが低下することがあります。それは、口の中が不潔な状態になったときです。そうなると免疫システムの能力が十分に発揮できなくなってしまいます。

口腔がんの専門家によると、1日に2回以上歯磨きする人は1日1回の人と比べて口腔がんになるリスクが三割も低いのだそうです。歯磨きなどで口腔ケアをして、常に口の中を清潔にしておく必要があるのです。

歯はもちろんのこと、口の中の大きな面積を占める舌や上あごのケアも重要です。特にデリケートな味蕾細胞がある舌のケアは、口臭防止の意味でも大切です。虫歯の予防という意味でも、口腔免疫システムの機能を低下させないという意味でも、食後の歯磨きは丁寧にしてほしいと思います。

特に就寝中は細菌の増殖を抑え、歯を守る作用がある唾液の分泌量が少なくなっていますから、夜寝る前の歯磨きは絶対に欠かしてはいけません。歯周病菌が血液中にも見つかり、敗血症や心不全の原因になっている、という報告もあります。身体の弱体化は歯磨きの有無によっても生ずるのです。

実際に多くの人が日頃の「歯磨き不足」で、免疫システムの機能を低下させてしまっています。たかが歯磨き、されど歯磨きです。日々の口腔ケアをしっかりすれば、口の中がさわやかになるだけではなく、がんのリスクも下げられます。

さらに亜鉛不足にならないようにしていれば、免疫細胞も元気になる。まさに、いいこと尽くしですので、ぜひ歯磨きを毎日の習慣に取り入れたいですね。免疫力を高め、がん予防をしたい人は、免疫力研究の第一人者・矢﨑雄一郎さんの著書「免疫力をあなどるな!」を読んでみてはいかがでしょうか?

「免疫力をあなどるな! 免疫力を高める方法とは?」の詳細を調べる

    
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