最高の健康食品は「納豆キムチ」と「味噌汁」 発酵食品が免疫力アップする理由

最近は忙しかったり、夜遅かったりすることが原因で、朝食を抜く人も多いのではないでしょうか。

また、朝食は食べるけどパンを食べる「パン派」の人もかなり多いのではないでしょうか? 実は、日本人の食卓の欧米化が進んでいます。しかし、お味噌汁や納豆を中心とした「日本の朝食」が、実はとても健康に良いものだということが見直されてきました。その秘密は発酵食品にあることを、免疫力研究の第一人者・矢﨑雄一郎さんの「免疫力をあなどるな!(サンマーク出版)」より紹介します。


味噌汁を飲んでいる人ほど元気になる

昔ながらの朝食には、味噌汁がつきものです。「おふくろの味の象徴」ともいわれる味噌汁が、庶民の食卓に登場したのは室町時代といわれています。江戸時代にはお武家さまから一般庶民まで、誰もが食事のときに味噌汁を飲むようになりました。

もともと味噌は保存食としての役割があったため、つまんで食すのが一般的だったのですが、味噌汁の普及により「調味料」として定着しました。

現在でも、日本の食卓には欠かせない味噌汁ですが、最近では食卓の洋食化が進んだせいか、朝のトーストとコーヒーにはじまり、昼も夜も洋食や中華で済ませてしまって、丸一日味噌汁を飲まなかった、などという人も多いかと思います。

発酵食品の健康パワー

それでも、海外旅行へ出かけたりすると無性に味噌汁が飲みたくなるのは、やはり味噌汁が日本人にとってのソウルフードだからでしょう。本来、日本の食卓に欠かせない味噌汁ですが、じつはこの味噌汁を飲んでいる人ほど身体は健康になることがわかってきました。

味噌汁だけではありません。昔ながらの日本の朝ごはんは、とても健康にいいものだということが最近になって見直されています。それは、日本の食卓には味噌汁をはじめ、ぬか漬け、浅漬け、納豆など、多くの発酵食品が登場するからです。

このような発酵食品は日本食に限られたものではなく、キムチやヨーグルト、チーズやピクルスなど世界中の国々で見られ、いずれも健康食として大切に受け継がれてきました。

発酵食品は主に微生物などの力を借りて、食材を発酵させて作ります。今でこそ発酵が微生物の力だと解明されていますが、微生物の存在すら知られていなかった昔から世界中で発酵食品が作られていたのですから、先人の知恵というものには本当に感服させられます。じつは、この発酵食品を作るのに欠かせない「微生物」こそ、私たちの健康を促進してくれる「正体」なのです。

こうした微生物は加熱により死んでしまったり、口に入ってから胃で消化されて死んでしまったりする場合が非常に多いのですが、なかには納豆菌のように熱や胃酸にも強く、生きたまま腸まで届くものもあります。

味噌は、火を止めてから溶かすのはなぜ?

味噌汁を調理する際に、味噌を入れてからは沸騰させない、あるいは一度沸騰させてから火を止め、少し温度が下がった段階で味噌を溶き入れるといった調理法が伝わっているのも、単に味噌の香りや風味を飛ばさないということだけではなく、できるだけこれらの微生物を殺さないようにするという狙いがあるのかもしれません。

さらに、たとえ熱や胃酸によって死んでしまったとしても、身体にいい影響を与えてくれるというのが、この微生物のすごいところといえます。もちろん生きたまま腸まで届いてくれればより効果的なのですが、死んでもなお、私たちの身体を健康にしてくれるのです。この微生物に秘められた力には本当に驚かされます。

だからといって、味噌汁を飲めば飲むほどいいかというと、そうではないので気をつけてほしいと思います。塩分の摂りすぎは生活習慣病を招きます。1日10グラムの塩分がいいとされていますが、ふつうの味噌汁であればおよそ2グラムの塩分が含まれています。ですから、味噌汁はなるべく減塩味噌で作り、1日杯だけにしましょう。

とはいえ、味噌汁には豆腐やワカメ、野菜など、身体にいい具材を一緒に摂れるという大きな利点があることに変わりはありません。微生物の恩恵を受けるためにも、野菜や豆腐を継続して摂取するためにも、味噌汁は毎日飲んだほうがいいのです。

最高の健康食は「納豆キムチ」

健康をつくるには、「食」をメインに生活習慣を改善していかなければなりません。そこで、最高の健康食を紹介します。それはなんと「納豆キムチ」です。作り方はいたって簡単です。

みじん切りにしたキムチを納豆に入れて一緒に混ぜるだけ。そのままご飯にかけてもいいし、冷奴に乗せたり、チャーハンやパスタに応用したりすることもできます。

納豆は発酵食品のひとつで、蒸した大豆を納豆菌という微生物の力を借りて細菌発酵させて作ったものです。こういった発酵食品に含まれる人体にいい影響を与える微生物のことを「プロバイオティクス」と呼びます。ヨーグルトなどに含まれる動物性乳酸菌やキムチやぬか漬けに含まれる植物性乳酸菌、あるいは納豆菌などもこれに該当します。

かつて味噌は保存食であり、つまんで食す「食べ物」でしたが、逆に納豆はもともと調味料として奈良時代に中国から日本に伝わった食品です。当時の納豆は、現在のような粘りのある「糸引き納豆」ではなく、発酵させたのち乾燥・熟成させた粘りのない「浜納豆」や「塩辛納豆」のようなものでした。

今でも中華料理では豆鼓(とうち) という調味料が使われていますが、それが当時の納豆とほぼ同じようなものだと考えられています。現在のような糸引き納豆が登場したのは中世以降のことです。

納豆の主原料である大豆には、健康維持の秘密であるボス細胞をつくるのに欠かせない良質なたんぱく質や便秘を防ぐ食物繊維、腸管の粘膜を強化するビタミンB群などが豊富に含まれています。

さらに、納豆には乳酸菌と同じように腸内のボス細胞を活性化させる納豆菌まで入っているので、免疫力を上げるためには積極的に摂りたい食品のひとつです。そこに乳酸菌による発酵食品のキムチを加えることで、「プロバイオティクス二倍+大豆のたんぱく質・食物繊維・ビタミンB群」となるわけですから、まさに免疫力を高めてくれるボス細胞(樹状細胞)をつくるうえでも活性化させるうえでも、納豆キムチは最も効果的な組み合わせだといえます。

納豆は血液もサラサラにする

また、納豆には血液をサラサラにする「ナットウキナーゼ」という酵素も含まれていますし、最近ではボス細胞を活性化できる黒大豆も発見されたので、黒大豆による納豆を使えばさらに効果は高まります。それもあって「納豆キムチ」は最強の健康食なのです。

パン派のあなたも、味噌汁や納豆キムチを食べて免疫力を高めましょう!

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