天然だからって安全じゃない! 毒性の強い天然添加物もある!

食品添加物の中には、植物や生物から抽出された天然添加物があります。「天然」という言葉がついているから健康面でも安全と考えていませんか? 実は、天然添加物にも毒性が強い物質があるんです。


天然添加物とは

添加物には、植物や海藻、昆虫、細菌、鉱物などから特定成分を抽出した天然添加物があります。2013年1月現在で365品目の使用が認められています。天然添加物は、自然界にあるということもあって、これまでの動物実験では全般的に合成添加物に比べて毒性が低いことが分かっています。

危険な天然添加物もある

しかし、なかには「アカネ色素」のように危険なものもあります。アカネ色素はハムやソーセージに使われていたのですが、新たな動物実験で発がん性が認められたため、2004年7月に使用が禁止されました。そのため、天然添加物についても、十分な注意を払っていかなければならないのです。今から紹介する天然添加物は、安全性の点で問題がありますので、できるだけ避けるようにしましょう。

トラガントガム(増粘安定剤)

マメ科の植物であるトラガントの分泌液を乾燥させて得られた増粘多糖類です。ゼリー菓子やソース、ドレッシングなどに使用されています。しかし、マウスに対して、1・25%および5%含むえさを96週間与えた実験では、メスで体重がやや少なく、前胃に乳頭腫、がんの発生が認められた。用量依存性がなかったことから、発がん性があるとは認められなかったのですが、安全とはいい難いのです。

ファーセレラン(増粘安定剤)

ススカケベニ科のフルセラリアの全藻より、加熱した水、またはアルカリ性溶液で抽出した増粘多糖類です。鶏卵1個あたり5mgを投与したところ、眼や上顎に異常が認められました。

カラギーナン(増粘安定剤)

ミリン科のキリンサイ属などの全藻を乾燥、粉砕して得るか、またはその全藻より、加熱した水酸化カリウムで処理し、乾燥、粉砕して得られた増粘多糖類です。シャブシャブのたれ、ドレッシング、スープ、デザート食品などに使われています。

しかし、ラットに対して発がん性物質を投与し、さらにカラギーナンを15%含むえさを与えたところ、結腸腺腫の発生頻度が高くなることが観察されました。また、発がん性物質を投与せずに、カラギーナンを含むえさだけを与えた場合、ラット1匹に結腸腺腫が見られました。

ツヤプリシン(保存料)

ヒノキ科のひばの幹枝または根から、アルカリ性水溶液とヘキサンで抽出したもので、ヒノキチオールともいう。妊娠マウスに、オリーブ油に溶かしたヒノキチオールを体重1kgあたり0・42、0・56、0・75、1・0gそれぞれ1回経口投与した実験で、口唇裂、口蓋裂、短尾などが見られ、催奇形性のあることが示されたのです。

天然添加物でもアレルギー症状は出る

このほか、天然添加物のなかにはアレルギーを引き起こすものがあります。消費者庁は、2012年5月、コチニール色素が、呼吸困難などの重い急性アレルギーを起こす可能性があるとして注意を呼びかけました。

コチニール色素は、中南米に生息するエンジムシという昆虫から抽出された赤色の色素で、カルミン酸を主成分としています。清涼飲料や菓子類、ハム、かまぼこなどに使われています。また、医薬品や化粧品(口紅やアイシャドーなど)にも使われています。

同庁によると、これまでにコチニール色素を含む化粧品の使用や食品の摂取によって、かゆみやじんましん、発疹、呼吸困難などのアレルギー症状を示した例が報告されているといいます。また、赤色の色素を含む化粧品を使用してかゆみを覚えていた女性が、コチニール色素が使用された食品を食べたところ、呼吸困難をともなった重篤なアレルギー症状を示したケースもあるといいます。

これはほんの一例ですが、ほかにもじんましんなどを起こす天然添加物があるかもしれません。したがって、何かを食べてじんましんなどを起こした際には、どんな添加物が使われているのかをチェックして、その添加物を含む食品は食べないようにする必要があるでしょう。

天然添加物だからといって安心するのは禁物です! 危険な天然添加物には注意しましょう!

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