福神漬けと紅ショウガの危険な赤色。合成着色料「タール色素」の恐怖

レストランや食堂などでカレーライスを頼むと、真っ赤な福神漬けがご飯に添えられることが多いです。焼きそばには、真っ赤な紅ショウガが添えられています。これも福神漬けと同じで、真っ赤に染められています。この赤い色を不気味と思ったことはありませんか?

これらの赤い色は、合成着色料のタール色素によって作り出されたものです。紅ショウガには、タール色素の赤色102号が使われています。福神漬けには、赤色102号のほか、赤色106号、黄色4号、黄色5号などが使われています。実はこのタール色素、非常に危険なんです。


タール色素とは

タール色素は、19世紀の中頃にドイツで開発されたものです。コールタールを原料に作られていたため、この名前がつけられました。その後、コールタールに発がん性のあることが分かったため、現在は石油製品から作られています。

タール色素は染料として繊維や合成樹脂などに使われていましたが、化粧品や食品にも鮮やかな色を出すために使われるようになりました。化粧品の場合、口紅などに使われています。また、石けんやボディソープ、シャンプー、消臭剤などの生活雑貨にも使われています。そして食品にも使われているのです。現在、日本で食品添加物として認められているタール色素は全部で12品目あります。

プラスチックを混ぜるのと同じ?

タール色素は、福神漬けや紅ショウガなどの漬け物のほか、菓子パン、チョコレート、あめ、ビーンズ、つまみ、清涼飲料など多くの食品に使われています。

この色素の特徴はいつまでたっても分解されず、色落ちしないことです。自然界にまったく存在しない化学合成物質であるため、微生物や紫外線などによって分解されることがないからです。また、一度体内に入ると、ほとんど分解されることなく「異物」となって体中をグルグルめぐります。

しかも、その化学構造から、発がん性や催奇形性(胎児に障害をもたらす毒性)の疑いのあるものが多いのです。実際、一度添加物として使用が認められながらも、その後発がん性があるなどの理由で使用禁止になったものが、赤色1号、黄色3号、紫色1号など全部で18品目もあるのです。現在、添加物として使用が認められているタール色素も、今後使用禁止になる可能性があります。

タール色素は、自然界に存在せず、環境中でも体内でも分解されないという点では、プラスチックと同じです。したがって、これらを食品に混ぜるということは、ある意味では、プラスチックを混ぜることと同じなのです。したがって、本来なら食品に混ぜることなど到底許されるべきではないのです。

イチゴのかき氷に使われるが、アメリカでは禁止の赤色2号

現在、使用が認められているタール色素は、赤色2号、赤色3号、赤色40号、赤色102号、赤色104号、赤色105号、赤色106号、黄色4号、黄色5号、青色1号、青色2号、緑色3号です。実はこれらのなかで、赤色2号については、アメリカで発がん性があるとして使用禁止になっているのです。

アメリカ食品医薬品局(FDA)が、赤色2号を0・003~3%含むえさをラットに131週間食べさせた実験で、高濃度投与群では、44匹中14匹にがんの発生が認められました。一方、対照群では、がんの発生は44匹中4匹でした。

そのためFDAは「安全性を確保できない」として、赤色2号の使用を禁止したのです。ところが、日本の厚生労働省は、今でも使用を認めているのです。こうした発がん性の疑わしい添加物は、すぐさま使用を禁止すべきだと思うのですが、消費者よりも業者の利益を優先させる厚生労働省は、禁止にはしていないのです。

ただし、食品メーカーも赤色2号は問題と考えているようで、現在はほとんど使われていません。赤色2号はひじょうに鮮やかな赤色にできるため、昔はかき氷のシロップによく使われていましたが、今は市販のシロップには使われていないのです。

しかしながら、業務用のシロップには今でも使われています。お祭りや縁日などに屋台が出ますが、そうしたところで売られているイチゴのかき氷には、赤色2号を使ったシロップが使われることが多いのです。また、ディスカウントスーパーなどで、業務用シロップが売られていることがありますが、それにも含まれているので注意してください。

タール色素の恐ろしい毒性

赤色2号は、アゾ結合という独特の化学構造を持っているのですが、同様に赤色40号、赤色102号、黄色4号、黄色5号もアゾ結合を持っていて、化学構造も似ています。したがって、これらも発がん性の可能性があるのです。

さらに、赤色40号については、ビーグル犬を使った実験で、腎臓の糸球体の細胞に異常が認められています。人間が摂取した場合も、腎臓にダメージをおよぼす可能性があります。また、赤色102号の場合は、2%含むえさをラットに90日間食べさせた実験で、赤血球とヘモグロビン値の低下が認められています。これは、貧血を起こす可能性があるということです。黄色5号については、1%含むえさをビーグル犬に食べさせた実験で、体重減少や下痢が見られました。

このほか、赤色102号、黄色4号、黄色5号については、人間にじんましんを起こすことが知られていて、皮膚科医の間では警戒されているのです。これらは漬け物やお菓子類などによく使われています。アレルギーを起こしやすい人、とくにじんましんを起こしやすい人は要注意です。

残りのタール色素も、いずれも安全性が疑わしいものばかりです。青色1号、青色2号、緑色3号については、いずれもラットに注射した実験で、がんが発生しました。そのため、発がん性の疑いが持たれています。

赤色3号については、ラットを使った実験で甲状腺腫の明らかな増加が、赤色105号については、同様な実験で肝臓障害の際に増えるGPTとGOTの増加が認められました。また、赤色104号は、海外では発がん性の疑いがあるとして、使用が認められていない国があります。赤色106号も同様な理由で、海外ではほとんど使用が認められていません。

このように、現在使用が認められている12品目のタール色素はすべて問題があるのです。そのため、最近では天然着色料が使われる傾向にありますが、鮮やかな色を長期にわたって保ちたいという理由で、今でもタール色素が使われているケースも多いのです。

福神漬けや紅ショウガを買うときは、きちんと原料を見てから買うようにしましょう。

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