腸に良い食事は「1日3回」ではなかった!

なかなか規則正しく食事を摂ることが難しい現代人。それでもできる限り、しっかり3食、朝昼晩を抜かずに食べようと心がけるものだと思っているはずです。しかし、その「規則正しく」の思い込みが実は腸からみると、健康に良いとは限らないのです。

あなたは健康にはどちらがよいと思いますか?
1. 「生活リズムを整えるために、食事は1日3回、なるべく決まった時間にする」
2. 「若返りや腸の健康のために、食事の回数を減らす。あるいは、プチ断食をする」

前者はオーソドックスな健康情報で、後者は最近クローズアップされている健康情報です。腸にとっては、どちらも正しくありません。


正しい答え

「腸の声を聞いて食事をするのが、健康にいちばんよい」

です。腸は、病気から心身を守る最大の免疫器官です。腸が元気になる食事をしてあげれば、免疫力は向上して医薬が遠ざかります。反対に、腸への負担が大きな食事をしていると、免疫力が低下して、病気になりやすい体になってしまいます。

腸は、私たちにいつも語りかけてきています。おなかが「グ〜ッ」と鳴るのも、その一つです。胃腸が前回の消化吸収の作業を終えると、おなかが「グ〜ッ」と鳴ります。

これは「次の食べ物が欲しい」という腸からの合図です。前回の食べ物の消化吸収作業を終え、次の受け入れ態勢が準備万端、整ったという合図を聞いてから食事をするのが、健康長寿のための食べ方です。

たしかに、生活リズムを整えることは体内リズムを正常に働かせることであり、健康に大事なことです。しかし、腸の受け入れ態勢が整っていないのに、食べ物を流し込んでは、腸が疲れてしまいます。腸が疲弊すれば腸内バランスが乱れ、免疫を落とすことにつながっていきます。

次の食事の時間までにおなかを「グ〜ッ」と鳴らせるには、腹八分目に食べることです。1回の食事でお腹がはちきれそうになるまで食べては、腸を疲れさせてしまいます。腹八分目に食べることは、腸を元気に働かせながら、生体リズムを整える唯一の方法なのです。

「断食」しなくてもデトックスはできる

一方、最近、プチ断食や1日1食などという健康法もよくみかけます。腸が「グ〜ッ」と鳴っているのに、食べ物を入れてあげないのも不自然なことです。脳で健康を考えると、決まって腸にとって不自然なことを強いることになります。

「断食をすると、腸内の有害物質が体外に排出され、きれいになる」という人がいます。

しかし、断食などしなくても、毎日、食物繊維をしっかり摂り、最高の大便を出していれば、腸内に有害物質がたまることはありません。排便こそ、人体最高のデトックス(毒出し)なのです。何も食べないことがデトックスになるわけではありません。

断食は腸にとって負担の大きい行為です。断食をすると腸管が一時的に使われなくなるため、腸の粘膜が急速に萎縮します。栄養素の吸収に働く絨毛も萎縮し、腸での粘液物質が減少して、腸管の働きが悪くなってしまうのです。

腸管の働きが低下すれば、必然的に悪玉菌優勢の腸ができあがります。こうなると、太りやすい腸がつくられることになります。

ただし、前の食事で食べ過ぎてしまい、次の食事時間までに「グ〜ッ」と鳴らないのならば、腸のために1食抜くのは、よいことです。これは、腸を思いやっての調整であり、プチ断食などとは違います。

腸が人体の免疫の大半を築いているのであり、健康の要は腸です。腸の声を聞いて、腸が望んでいる食事をしてあげることが、健康寿命を延ばすには不可欠です。

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