人間が肉食に適していない理由とは?

焼き肉が大好きな人も多いですよね。しかし、人間の体は肉食に適していないことを知っていますか? なぜ、人が肉食に適していないのか、その理由を紹介します。


歯が草食動物

「人間は肉食に適していない」と主張すると、必ず誰かが「人間にも尖っている歯がある」と反論します。尖っているというのは、オオカミやヒョウなどの歯を指していう言葉です。人間の糸切り歯(犬歯)はわずかに尖っているにすぎず、また32本のうち4四本が少し尖っているだけで、全体の8分の7は尖っていないのです。そこが肉食動物とまったく違うところです。

肉食動物はあごを上下に動かすだけで左右には動かしません。人間はあごを上下左右に動かします。肉食動物は胃の中に大量の塩酸を含んでいます。人間の胃の中には塩酸が少ししか含まれていません。

肉食動物は腸の長さが胴体の3倍しかありません。肉は消化器官の中で腐りやすいので、できるだけ早く排泄する必要があるからです。それに対し人間は、腸の長さが胴体の10倍もあります。人間は腸の中に長時間とどまる食べ物を食べて栄養素を吸収するようにできているからです。

歯の形状から考えると人体は肉食には適していないのです。一部の人は「人間の4本の歯は肉食をするためにある」と主張しています。では、はたしてその人はシマウマに噛みついて倒すことができるでしょうか?

人間の指は、動物のはらわたを引き裂くのには適していません。人間の指はフルーツを摘み取るのに適しているのです。

心理的にも肉食に適していない

人間は、心理的にも肉食に適していません。肉を食べたいと思ったとき、自分で肉を採ってくる人がいるでしょうか? スーパーマーケットの精肉コーナーに行き、きれいに包装された肉を買ってくるという意味ではありません。バットで牛を何度も殴打し、やっと倒れたところを鋭利なナイフで切りつけ、はらわたをえぐり出して返り血を浴びながら肉を食べている自分の姿を想像してください。

「食欲をそそるぜ。早くバットとナイフをよこせ。牛を殺して食べてやる」と言う人がいるでしょうか? 

ほとんどの人はそんな光景を想像しただけでも気分が悪くなるはずです。もし人間が本当に肉食に適しているのなら、自分で牛を殺して血をすすりながら生肉の味を堪能することを想像するだけで食欲がそそられるはずです。しかし、そんな人はどこにもいません。人間が心理的に肉食に適していないことの証しです。

さすがにライオンは草食動物を殺して食べることを生業にしているだけあって、そんな光景を想像するだけで興奮するでしょう。しかし、私たち人間は違います。

みなさんは田園地帯や森の中に行ったことがあるでしょう。雨上がりの午後、木漏れ日で草がきれいに光り輝いています。空気も澄んでいてとてもいい気分です。そんなときに一匹のリスが目の前を走り抜けました。

みなさんはとっさにどういう反応をしますか?
肉食動物がするのと同じように、リスをつかまえて皮を引き裂き、肉を食べ、血をすすりますか?

もし人間が肉食に適しているのなら、誰もが「血わき肉おどるとはこのことだ」と興奮するでしょう。しかし、みなさんは不快な気分になるはずです。なぜでしょうか? 人間が肉食に適していないからです。

「私たちは肉食の習慣を当然のことのように思い、日常的に肉を食べているが、人間は本来、肉食には適していない。人間が動物を殺して食べるという食生活を続けると、最後には動物が人間を殺す結果になる。動物の肉は人間が食べるためのものではない。人間は本来、植物を食べるようにできているのである」

この文章を書いたのは、ウィリアム・ロバーツ医学博士です。米ジョージタウン大学医学部教授で、しかも国立衛生研究所の心臓病学主任であり、権威ある「アメリカ心臓学ジャーナル」の編集主幹を務める医学界の重鎮です。そうした人物までが肉食の害を指摘しているのです。

実は肉食は人間に適していなかったのです。本来人間の体は、植物や果物を食べるためにできているのです。

参考本

「からだの力が目覚める食べ方(ハーヴィー・ダイアモンド)」

    
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