美容と健康に良い油。食べてはいけない悪い油。

肥満、心筋梗塞、脳卒中を予防し、美容にもいい油があります。どうしても、老化防止やダイエットには、油(脂質)抜きというイメージがありますが、それは大きな間違いなのです。油抜きを続けると肌がカサカサになり、ホルモンの分泌にも影響が出ます。油は骨や心臓、脳、皮膚に大事な働きをしているのです。健康と美容には、良質の油を摂ることが絶対必要です。しかし、その一方で食べてはいけない悪い油も存在します。


良質な油とは

そもそも油には、バターや肉の脂身に含まれる常温で固体の「飽和脂肪酸」と、常温で液体の「不飽和脂肪酸」があります。飽和脂肪酸は、摂り過ぎると悪玉コレステロールが増えるため控えるべき油です。

一方、不飽和脂肪酸は人間が生きていくうえで必要な必須脂肪酸で、α─リノレン酸(ω3)、リノール酸(ω6)、オレイン酸(ω9)に分かれます。少し前までは紅花油、コーン油などのリノール酸が健康にいいと言われましたが、多くの食品や食用油として使われ過ぎて、今、リノール酸過多による健康被害が心配されています。リノール酸は摂り過ぎると、心臓や脳の血管の病気、がん、アレルギー過敏症などを引き起こす危険性があります。

それにくらべて現代の食生活で意識しないと摂れないのが、えごま油、亜麻仁油、しそ油などのα─リノレン酸。α‐リノレン酸は体内の脂肪を燃焼させ、心筋梗塞や脳卒中を予防する効果もある、肌にも美容にもいい注目の油です。

トランス脂肪酸は食べてはいけない悪い油

飽和脂肪酸や不飽和脂肪酸は天然の油ですが、いわゆる人工の油、トランス脂肪酸という油があります。菓子パンやクッキーなどに含まれているショートニング、マーガリン、コーヒーミルク、フライドポテト、ポテトチップスなどの揚げたスナック菓子、インスタントラーメンに使われている油です。

トランス脂肪酸の含有量が多いショートニングは、市販のクッキーなどお菓子にサクサク感を出すために使われ、西洋菓子だけでなく和菓子にも使われているので、原材料名の表示をよく確認してください。

このトランス脂肪酸は、要注意の油です。悪玉コレステロールを増加させ、善玉コレステロールを低下させます。摂取しすぎると動脈硬化が加速し、心筋梗塞や脳梗塞、がん、認知症、不妊症、アレルギー疾患、免疫機能低下などになりやすくなります。動物性脂肪の飽和脂肪酸のバターやラードのほうが、まだ心筋梗塞や脳梗塞の発症が少ないといわれています。

アメリカ・ニューヨーク市ではトランス脂肪酸入りの食品販売を一切禁止しています。カリフォルニア州では外食産業で使用制限を開始しています。液体の植物油でも加熱するとトランス脂肪酸が発生しますので、油の使い回しはやめましょう。

食事では、健康と美容に良い油を積極的に摂取する一方、悪い油は極力食べないようにしましょう!

「アンチエイジングの新常識50死ぬまで老けない人になる(久保明)」の詳細を調べる

    
コメント