安倍さんが苦しんだ「潰瘍性大腸炎」とはどんな病気?

5年前、首相を辞任した安倍元首相。しかし今回、再び自民党総裁の座につき、復活しました。以前、首相を辞任した理由は健康状態であると発言していましたが、現在は回復しているといいます。安倍さんが苦しんだ病とは「潰瘍性大腸炎」。これはどんな病気なのでしょう。


■難病に指定されている病気

潰瘍性大腸炎とは、大腸の粘膜(最も内側の層)にびらんや潰瘍ができてしまう病気です。症状としては、下痢と腹痛で、下血を伴うこともあります。病変は腸全体に広がってしまうそうです。病気の原因は免疫異常や腸内細菌異常ではないかと考えられていますが、はっきりとはわかってはいません。男女ともに幅広い年齢層の人が発症します。安倍さんは、10代の時にこの病気を発症して以来、ずっとこの病気と付き合う生活を送ってきたのです。

■治療法は薬物療法が中心

治療法としては、炎症を抑える、非ステロイド系の薬を服用することが中心になり、症状が重い場合は手術を行うこともあります。安倍氏は長い間、投薬が欠かせない生活を送っていましたが、やはり総理大臣という重職は想像以上に厳しく、海外でかかってしまったウイルス性腸炎をきっかけに、症状が重くなってしまったといわれています。

■「新薬」が効いたというのはどういうこと?

安倍氏は自民党総裁選へ立候補する時に、会見では「常に潰瘍が数個あったのが、今では本当にきれいになっている」と表明しています。これは2年前に「アサコール」という薬が発売されたことで、症状が改善の方向に向かったそうです。同じ病気に苦しむ患者さんの中にも、これまでなら入院していたような人も、炎症が治まるようになっているそうです。

単に「お腹が痛い」という理由で首相を辞任したというイメージがありましたが、実際のところは、難病を抱えていた安倍さん。安倍さんを支持する・しないは別にして、難病を克服できた人が、また復活するという事例ができたということは、同じ病に悩む患者さんの希望になっているのかもしれません。

「汚れた腸が病気をつくる―腸をクリーンにする究極的方法(バーナード ジェンセン, シルビア ベル)」の詳細を調べる

    
コメント