糖質制限食5つのメリット

糖質制限食を考えたバーンスタイン先生によれば、糖質制限食に5つのメリットがあるとされています。今回は、糖質制限ダイエットとしても有効な糖質制限食5つのメリットを紹介します。


1. 糖質制限食は栄養療法の主たる目標である血糖コントロールを改善し、インスリンの変動を抑制する

糖質制限食は、インスリンをあまり使わずに血糖値を健全な状態にできます。これは、糖質制限食ならばすい臓から追加分泌されるインスリンの必要量が少なくて済むということを意味しています。

そのため、インスリン注射をしていない人ならば、飲み薬によってインスリンを無理に出させる必要が少なくなります。また、一型糖尿病やインスリン不足の程度の重い二型糖尿病でインスリン注射をしている人ならば、注射する量が少なくて済むわけです。

薬剤を使う必要が少ないことは、患者さんにとって非常に大きなメリットです。お金がかからなくて済むということは最も大事な要素の一つです。

多くの糖尿病患者さんが使っているSU剤という薬剤は、すい臓に無理をかけてインスリンを出させます。そのため、長年使用しているうちにすい臓の負担が重くなり、徐々にインスリンの分泌能力を下げてしまう危険があります。薬剤を使わずに血糖コントロールができるとこうした危険を防げるのです。

また、インスリン注射の量を減らせると、血糖値の変動の幅が小さくなるというメリットがあります。インスリン注射の量が多くなると、必要以上に血糖値を下げて低血糖を招きやすくなりますが、量が少なければ少ないほど過剰に血糖を下げることがなくなりますから、低血糖は起こりにくくなるわけです。薬剤に頼らないというメリットは大きいといえます。

2. 糖質制限食は低脂質・カロリー制限食に比べ、少なくとも同等には減量効果がある

糖質制限食には、減量効果があります。糖尿病は肥満と深い関連がありますから、もちろん重要なメリットがあることになります。

3. 炭水化物を脂質に置換することは、一般に動脈硬化症に対して保護的である

つまり、糖質を減らした分、脂質を増やした食事は、身体の中の脂質の状況を良くするということです。糖尿病で怖いのは合併症で、合併症は血管の障害によって起こります。血管は脂質の状況が悪化するとさらに詰まりやすくなるので、これを良くすれば合併症を予防しやすくなるということになります。

糖質制限食では糖質を減らす分、脂質を多く摂ることになります。そのため、コレステロールや中性脂肪など、身体の中の脂質の状況が悪化するのではないかという批判がありましたが、実際には逆で、HDLコレステロール(善玉コレステロール)や中性脂肪の状況が良くなると示しているわけです。

4. 糖質制限食はメタボリック・シンドロームの構成要素を改善する

糖質制限食は、メタボリック・シンドロームの要素である高血圧や脂質異常症、肥満などが改善します。糖質制限食は糖尿病だけでなくメタボにも効果があるのです。

5. 糖質制限食の効果に減量は不可欠ではない

つまり、体重が減少する前から、血糖コントロールが良くなるということで、糖質制限食は効果の現れるのが早いということです。糖質制限食の場合、治療を始めて間もなくの時期から効果があります。

バーンスタイン先生の示す5つのメリットは、科学的な根拠のある主張のため信頼性が高いです。このように糖質制限食には、糖尿病の治療だけでなくダイエットにも効果があるのです。

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