糖尿病とはどんな病気なのか

糖尿病は生活習慣が原因となる厄介な病気です。糖尿病になっていることにも気づきにくく、一度糖尿病になると完治はしない病気です。今回は、糖尿病について説明します。


糖尿病とは

糖尿病とは、血糖値が高くなる病気のことです。血糖値の高い状態だと尿の中にも糖が出るようになり、昔はそのことで病気だとわかったわけです。糖尿病という名前の由来はここにありますが、重要なのは血糖値の高いことのほうです。

人間の血液にはブドウ糖が含まれていて、身体中の細胞のエネルギーとして使われています。血糖とは血液中のブドウ糖のことで、血糖値とは血液に含まれているブドウ糖の濃度のことです。

糖尿病で最も危険なのは、血糖値の高い状態が続いているうちに身体中の血管が傷ついてしまうことです。高血糖そのものが血管を傷つけますし、また、血糖値が大きく変動することも血管を傷つけます。

さらに、血糖値の高い状態の人は血液中の脂肪の状況も悪いことが多く、よけいに血管に障害が起こりやすくなります。血管が傷ついて詰まってしまうと、血液が届かなくなった臓器は働けなくなります。そのため、様々な病気を併発することになるのです。これを糖尿病の合併症と呼びます。

糖尿病の三大合併症

糖尿病には三大合併症と呼ばれるものがあり、血糖値の高い状態を放っておくと非常に高い割合で併発します。まず、目が見えなくなってしまう網膜症になりやすくなります。目には細い血管がたくさん集まっており、糖尿病が進んで詰まってしまうことで網膜症になるのです。

次に、腎症も糖尿病で多い合併症です。現在、日本で人工透析を導入されている人のうち、糖尿病性腎症が原因となるケースが最も多いのです。

3つ目が神経障害です。手足の感覚が麻痺したり、痛みや冷感があったりするものですが、悪化すると皮膚の細菌感染などで手足の組織が壊疽を起こし、切断しなければならなくなることもあります。

これら三大合併症だけでなく、様々な病気を併発しやすくなります。特に危険なのが脳梗塞と心筋梗塞で、即座に生命にかかわります。脳や心臓の血管が詰まることで起こる病気ですから、三大合併症と同じくかなり高い割合で併発します。

ガンの発症率も上がってしまう

また、ガンにもなりやすいことがわかっています。ガン細胞は血糖をたくさん使うため、血糖値の高い人では危険性が高くなるわけです。他にアルツハイマー病も、糖尿病の人の発症率は高いことがわかっています。

これら危険な病気を併発しやすいため、糖尿病は危険な病気なのですが、厄介なのは、初めのうちは特に身体の異常を感じないことです。血糖値が高いといわれても別に痛くもかゆくもありませんから、つい軽く見てしまって放置し、気がつくと怖い合併症になってしまっている人が大変に多いのです。

合併症を防ぐためにも、早い段階に治療を始め、血糖値を適正に保つようにすることが重要です。次は、糖尿病にまつわる誤解を紹介します。

次の記事

「糖尿病にまつわる13の誤解」

参考本

「糖質制限食のススメ(山田悟)」

参考リンク

「糖尿病予備軍は2500万人!? 糖分や炭水化物を「摂り過ぎている」と感じる人が68%!」

    
コメント