糖尿病は食後に注意! 合併症の危険を増す「食後高血糖」

糖尿病で恐ろしいのは合併症の危険が増えることですが、特に警戒しなければいけないのは食後高血糖です。


食後の血糖値に注意しよう

血糖値は常に一定であるわけではありません。身体の活動の状況によって変化します。特に食事の後には血糖値が上昇します。そこで、糖尿病治療では、食事を摂ってから長時間をおいたときの空腹時血糖値と食事から2時間後の食後血糖値の2つを計測し、糖尿病の状況を判断しています。

食後血糖値が高いと合併症になりやすい

糖尿病の人は全般的に血糖値が高いのですが、食後の血糖値は特に高くなります。これを食後高血糖と呼びます。実は、合併症は食後血糖値が高いほど起こりやすいのです。特に、心筋梗塞や脳梗塞などは食後高血糖と深く関連しています。

糖尿病には様々なパターンがあり、空腹時血糖値が高いけれど食後血糖値はさほど激しく上昇しないタイプの人もいれば、空腹時血糖値はあまり高くないものの食後血糖値が非常に高くなるタイプの人もいます。

研究の結果、食後の血糖値が高いタイプのほうが、合併症になりやすいことがわかっています。同じ傾向が、糖尿病予備群と呼ばれる、本格的には発症していない境界型の人でも見られます。

血糖値の値が糖尿病の診断基準よりも高ければ糖尿病で、正常の基準よりも低ければ健常者ですが、血糖値の値が中間段階の人もいます。こうした場合を境界型と呼びます。

境界型には、空腹時血糖値だけ少し高めの人と食後血糖値だけ少し高い人がいるのですが、食後血糖値が高いタイプだとまだ本格的な糖尿病ではないにもかかわらず、合併症のリスクは既にあることが知られています。

つまり、合併症を避けたければ、食後血糖値を上げない治療が必要なのです。そこで、現在の糖尿病治療では、合併症のリスクを減らすために食後高血糖を避けることに重点を置いています。

前の記事

「糖尿病が妊娠にもたらす悪影響」

参考本

「糖質制限食のススメ(山田悟)」

    
コメント