花粉症対策の基本【マスク、眼鏡、髪型にも注意】

花粉症の季節となりました。目のかゆみやくしゃみが止まらない人も多いですよね。そんな花粉症状の辛さを少しでも軽減させる花粉症対策の方法を紹介します。


花粉の飛散量が多い時間帯

花粉の飛散量を1日のうちで見ると、一般的に、日の出前後の飛散量がもっとも多く、午後3時以降は少しずつ減少することが知られています。また、晴れた日、風が強い日、気温が高い日、雨上がりで気温が高くなり、乾燥してくる日には、スギ花粉が大量に飛散する可能性が高くなります。

できれば、そんな日や、花粉情報によって花粉が大量に飛散していることがわかった日には、外出を控えるのが賢明です。しかし、どうしても出かけなければならないときには、完全防護して出かけるようにしましょう。

専用マスクと眼鏡の使用

鼻や口から花粉が侵入してくるのを防ぐ手段として、もっとも簡単で有効なのがマスクの使用です。マスクを着用した患者さんと着用していない患者さんのくしゃみの頻度を比較すると、マスクの使用によって、花粉症の不快な症状であるくしゃみが減ることがわかります。

マスクといっても、いろいろな種類があります。一般的なガーゼマスクも花粉の吸入量を減らすことはできますが、直径30ミクロン前後のスギやヒノキの花粉の防御にはあまり適しません。

そこで、当てガーゼの枚数を増やしたり、湿らせて使用する方法も考えられますが、花粉症専用のマスクが大きな薬局などで市販されていますので、それを利用するといいでしょう。花粉を通さない特殊なフィルターを使用した花粉症専用のマスクは、一般の感冒用マスクと比べると、ときには花粉の吸入量を10分の1まで減らすことができます。

なお、数枚のフィルターによって粉塵を除去するようにした防塵マスク、有害化学物質を薬品によって吸着したり、無害な物質に変化させる濾過装置をもつ防毒マスクも市販されています。

両マスクとも、眼まで保護する全面式と顔半分を保護する半面式とがあります。これらのマスクは花粉の防御にも使用できますが、大仰な構造と外観のために一般的とはいえません。しかし、症状が激しく、時折、喘息症状を起こす患者さんが、全面式の防塵マスクを自宅で使って、有用だったケースもあります。

また、花粉症における目の症状は、鼻症状と連動して現れることが多いため、結膜への花粉抗原曝露を少なくするために、眼鏡の装用は有効です。

しかし、通常の眼鏡では、正面から風に乗って飛来する花粉はある程度防げますが、レンズと目の間からの抗原曝露に対しては無防備です。これを防御しなければ十分な効果は得られないため、花粉予防を目的としたゴーグル型の眼鏡や、プラスチックの特殊な枠つきの眼鏡などの花粉症用の眼鏡が考案されました。

後者はいくつかのメーカーから市販されており、度つきレンズの使用も可能です。曇り止め加工がしてあり、マスクを使用しても曇らないタイプもありますので、ぜひ、花粉症用の眼鏡を試用することをお勧めします。

髪型や衣服も大きく影響

外出に際し、空中を飛散する花粉が身体、特に頭髪、顔面、襟など上半身に付着してアレルギー症状を起こしやすいため、髪型や衣服にも注意してください。長髪やパーマの場合は、花粉がたくさん付着しやすいため、つばつきの帽子を深めに覆るとよいでしょう。

最近は、スギ花粉による接触性皮膚炎も指摘されていますので、衣服は花粉が付着しにくいようなすべすべした生地のものをお勧めしています。具体的には、凹凸が少ないポリウレタンや、薄手のゴム地のような素材を用いたフードつきのジャンパーやヤッケのような衣服を着るとよいでしょう。

帰宅したら、そのまま家の中に入らないことが大切です。必ず玄関先で上着を脱いで、花粉を払い落とすようにしてください。凹凸が少ないすべすべした生地だと、帰宅したときに花粉を払い落としやすいはずです。着ていた上着は、水洗いしたり、掃除機をかけることができれば、さらに好ましいと思います。

屋内へ持ち込まれた花粉の除去

玄関で、上着の花粉を払い落として家に入ったら、すぐに洗顔とうがいを励行します。このように気をつけていても、家族や来客らによって花粉が持ち込まれることは当然ありうるため、こまめに掃除を繰り返すようにしましょう。

このとき、電気掃除機で吸い取ったり、モップに吸着させたりします。床に落ちた花粉を再び舞い上がらせないことが掃除のポイントです。掃除機は、排気口からまた屋内に花粉をまき散らしては意味がないので、できれば非排気型か、セントラル排気型、排気を屋外に出せるタイプが望ましいところです。

掃除が終わったら、すばやく窓や扉を閉めます。空気清浄器を使って、室内の空気の清浄化をはかるのも有効です。

ダニやハウスダストに対するアレルギー症状もある方は、粘膜が過敏になっていますから、花粉にも過敏に反応しやすくなります。ですから、花粉症の季節の前からこまめに掃除をしたり、ダニを死滅させるために布団を干すなどの対策をとったりして、あらかじめきちんと対処してください。そうすると、春の花粉症の発作も、それほど激しくならなくてすむはずです。

気をつけてほしいのが、花粉が飛散する時期がきたら、屋外に布団や洗濯物を干さないということです。うっかり屋外に干してしまうと、多量の花粉が鈴なりの状態で付着しますので、夜中に花粉症の発作を起こしてしまうこともあります。

ですから、花粉が飛散する時期には、洗濯物も布団も必ず屋内に干すか、どうしても屋外に干したいときには、取り込む際に花粉をよく払い落とすようにしましょう。布団の場合は、取り入れてから掃除機をかけるのも、対策として有効です。

また、開放された扉や窓からも花粉が侵入しますので、患者さんのいる家庭では、花粉が飛散する時期には窓を開けない注意が不可欠です。

参考本

「花粉症を治すの記事」

    
コメント