なぜ、病院のCMはイメージビデオみたいなものばかりなのか? 広告規制と病院の関係

美容外科のテレビCMをみて、なんか変だなと感じたことはありませんか? 美容外科のCMだったら、どんな症状や状態が対象で、どんな治療や手術が行なわれ、料金はどのくらいかかるなどの情報を伝えるべきだと思うのに、草原で犬が飛び回っていたり、砂浜で女性がバレエを踊っている映像が流れた後、最後に病院名が申し訳程度に映るだけというものばかりです。なぜ、美容外科のCMは、こんなイメージビデオみたいなものを流すのでしょうか?


病院のCMと広告規制

病院のCMには、広告規制があります。病院の広告については、医療法第6条の5において、「医業若しくは歯科医業又は病院若しくは診療所に関しては、文書その他いかなる方法によるを問わず、何人も次に掲げる事項を除くほか、これを広告してはならない」とされています。要するに、広告できる事項が決まっていて、それ以外は広告してはいけないということなのです。

広告できる事項とは、病院名や医師の名前、所在地など「絶対的な事実」のみです。一般企業の広告のように、視聴者がその病院に行きたくなるよう、演出を工夫することができないようになっているのです。テレビCMだけでなく、広告用の看板についても同様です。

ホームページは広告規制の対象外

最近、ホームページを開設する病院が増えています。そこでは、病院の理念や院長のあいさつ、医療提供の方針といったものが公開されています。病院を選択するに当たって参考にしている人も多いと思います。このホームページは広告に当たらないのでしょうか?

実は、医療機関のホームページは広告規制の対象外とされています。理由は、広告行為が不特定多数を対象にしているのに対して、ホームページの場合、不特定多数向けであっても、患者さんやその家族が自分の意志でアクセスしてくるからです。「自分の意志で」というところがポイントです。

これからの病院は、患者さんに選んでもらえるよう、医療の質の向上とホームページの充実を進める必要があるのです。

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