ターミナルケア(終末期医療)を受けたい良い病院の条件

自分の最後を迎えるためにターミナルケア(終末期医療)。でも、どうすれば望んだターミナルケアを受けることが出来るのでしょうか? そのためには、きちんとした病院を探す必要があります。ターミナルケア(終末期医療)を受けたい良い病院の条件について紹介します。


自宅から近い

通院するならもちろんですが、入退院を繰り返すことを考えると、自宅に近いというのは、第一に考えるべきでしょう。面会にくる家族にとっても、通院はとても大きな問題です。車が使えればいいのですが、電車やバス、タクシーの場合、家族にとっても通院は、体力、金銭面で負担になります。

その病院でなければできない治療があったり、その先生でなければ治せない、ということであれば、遠くの病院でもしかたがないですが、最期を過ごすということなら、家族の家の近くの病院は、なにかと利点が多いでしょう。

連携可能な開業医であること

病状が重くなり入院するときは、いつも通っている開業医の紹介状があるとスムーズです。ふだんの健康状態や病気の経緯を病院に的確に伝えてくれる点でも、日頃から信頼できる開業医を見つけることは重要です。

開業医によっては「自分の患者を取られる」という意識からか、専門外の病気のときも、他の医師への紹介状をすぐに書かなかったり、他の病院の紹介にいい顔をしないことがありますが、通常は自分の医院での治療が難しいとき、開業医は専門の病院や医師を紹介します。

受付の対応がいい

病院の姿勢は、受付スタッフの対応を見るだけでもわかります。事務的な態度なのか、相手を見てゆっくり対応しているかなど、こちらが不快に思うような態度を取らないかどうかを見極めましょう。

「どこかいやな感じがする」と思ったら、その病院は合わないと判断していいでしょう。直感的な感覚は、当たっていることが多く、妥協して入院したら医療ミスが起こったということは結構あります。

医療を受ける中で重要なことは、自分が「おかしい」と思ったり、「いやだ」と感じたとき、ナースや医師、受付の事務員に遠慮なく言えるかどうかです。それにどう対応してくれるか、その対応をどう感じたか、これが「あなたにとっていい病院」を見極める基本的な視点です。

説明を十分にしてくれる

医師による病気の説明は、患者さんへの配慮が一番表れるところです。主治医が時間を割いてきちんとわかるように説明してくれるかどうかは、とても大切です

いまは一人の医師がなんでも知っているということはないので、病院の医療チーム全体が集まって説明をしてくれるなら、それだけで信頼は増します。入院のときは、病気について、治療の経過、予後の説明をしっかりしてくれる病院がいいでしょう。しかしこれだけは入院をしてみなければわからないことが多いのが現実です。事前のリサーチが重要です。

入退院コーディネーターがいる

入退院コーディネーターは、入退院にまつわるさまざまなことを相談できる人で、医師、ナース、家族、そしてみなさんをつなぐ役目をもっています。実際は医師の前でなかなか本音を言えなかったり、質問できないことが多いので、コーディネーターの存在はとても重要です。コーディネーターには単に入退院の相談だけでなく、退院後をどうするかについても相談することになります。

退院後の病院や通院先の紹介をしてくれる

地域の開業医との連携がしっかりとれているかは重要です。これは病院の中にある、地域医療連携室で相談し、確認するようにしてください。

病院の情報を積極的に出している

ホームページなどで病院の情報をチェックするようにしてください。そこで働く医師の情報が公開されているかも重要です。

専属の医師がいる

医師の数が足りない病院は少なくありません。週に1回しか診療にこない医師もいますので、常勤医師の数について調べておくといいでしょう。

終末期医療に理解がある

医療へのスタンスも調べておきましょう。たとえば入院の条件として「胃ろうがなければだめ」というものがあれば、そういうところはみなさんの意思よりも、病院の経営が優先される可能性があります。入院にさまざまな条件をつけない医療施設が、こちらの希望をくんでくれる医療施設です。

コミュニケーションがしっかり取れる医療施設は、終末期医療の望みをかなえやすい場所です。事前に病院をきちんとリサーチしましょう。

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参考本

「子どもに迷惑かけたくなければ死の迎え方は自分で決めておきなさい(米山 公啓)」

    
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