芸人に幸福論を学ぶ

お笑い芸人というと、気ままな商売のように見えますが、実際は完全に実力主義の世界であり、給料も歩合制です。そのため、ほとんどの芸人はアルバイト暮らしを余儀なくされていると言われています。


それでも楽しい?

それでも自ら選んだ職業であるからこそ、それは楽しいのではないか。お笑い芸人的な生き方もありなのではないか。そうした視点から書かれた本が自らも芸人であるプチ鹿島による『芸人「幸福」論 格差社会でゴキゲンに生きる!』(ベストセラーズ)です。本書に登場する芸人たちは、テレビで少し見たことがあるというくらいの人から、まったく無名な人までさまざまです。なにより著者自身が近年は時事芸人として活躍しているものの、かつてはプロレスが好きな小さいおじさんでしかありませんでした。インディーズで「東京ポッド許可局」を立ち上げるなど地道な努力を重ねた結果、現在の地位にたどり着いたのです。

大物芸人も

本書に登場するのは無名芸人ばかりではありません。元B&Bの島田洋七もいます。島田は、吉本興業を飛び出し仕事がなくなる地獄を見た後ふたたび出戻り、『佐賀のがばいばあちゃん』で大ヒットを記録します。しかし、同書の印税の配分をめぐって再び事務所と決別しました。このように、大物芸人んの紆余曲折な人生が語られています。そんな大変な経験をしているものの、本人の人柄のせいもあってか、あっけらかんといった印象を受けます。それはほかの芸人たちも同様であって、売れていなくてもポジティブでいられる姿からは学ぶところもあるのかもしれません。

    
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