GNHを追求するブータンはなぜ世界一幸福な国たりえたのか

ブータン王国といえば、国王夫妻が来日したこともあって日本での人気も高まりつつある国。また、ブータンが注目されている一因として、GNHを追求し、世界一幸せな国だと言われていることが挙げられます。そこで今回は、なぜブータンが世界一幸福な国家とされているのかをご紹介します。


■そもそもGNHとは

GNHとは、国民総幸福量(Gross National Happiness)の略称で、「国民全体の幸福度」を表す指標です。ブータンで初めて提唱された尺度で、GNPやGDPなどでは測ることの出来ない”豊かさ”を測る指標となっています。

■ブータンの基本方針

ブータンでは、国家としてGNHを追求しています。国家が幸福であるためには、国民それぞれの家庭が幸福であることが基本と考え、国民の幸せのために国家がまず豊かになるとは考えないのです。

そのため、産業の振興よりも自然環境を優先したり、急激な近代化を望みません。急激な近代化は、安定した生活の中で大きな不満もなく生きてきた国民の伝統的な生活を崩しかねません。また、経済的に豊かになろうと、家族との時間を犠牲にしたり、自然に触れることが少なくなり、やがて健康を害するという事態を招きかねません。

■ブータンの伝統的生活

ブータンでは、働く人の9割が農民で、国の大半が自給自足に近い暮らしを行なっています。その中で、ほとんどの野菜は無農薬で栽培され、人々は民族衣装を身にまとい、伝統建築の家屋に住みます。今も、伝統的な生活を続けているのです。

■国民の生活を守る無料インフラ

ブータンの国民は、貧しくても学べるように、教育費は無料です。良い教育は、国を発展させるための次世代への責任かつ投資であるとの考えから、子どもが教育を受けることを前提としているのです。幼稚園の頃から英語に接しているため、小さな子どもは英語がペラペラに話せます。

その他、病院も無料であったり、都市部を除き、水道代も無料です。こうしたところからも、国民の幸せを最優先するブータンの考え方が現れています。

ブータンが幸福に満ち溢れた夢の国家と言うつもりはありません。けれども、物質的豊かさが精神的豊かさに直結しないと誰もが気づき始めている昨今、ブータンのような考え方を取り入れるのはいかがでしょうか。

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